仕事がヤバくて連休は1日目と3日目を休日出勤(在宅)にしていたのですが、3日目の11月3日は頭痛で午後から休んでいました。いたのですが、夕方ベランダから空を見上げると恐ろしいほどの快晴。これは行くしかないと再びレモン彗星の撮影をしました。
前回はガイド不良でノーガイド撮影を強いられました。
そこで今回は赤道儀を変えて ZWO AM3 で出撃しました。鏡筒は前回同様 Askar FMA180 pro です。ところが今回もいざ撮影となるとガイドが効かない…
ここでふと気付きました。これって、アレでは!?
そう、キャリブレーションを取ってから鏡筒を反転してそのままオートガイドすると暴走してしまうというやつです。
通常はドイツ式赤道儀の子午線反転の時に再キャリブレーションを忘れるとそうなるのですが、暴走の根本原因はカメラが逆さまになることでガイドカメラの映像の左右と天の東西が入れ替わるところにあります。
今回、日没から間もない西の空の薄明を嫌って北東方向の星でキャリブレーションを取ったため、そのまま赤緯軸を西に回して西の空の彗星を導入すると、カメラが逆転します。
というか、西の空で北が上(西が右)の構図になるようにカメラをセットしてから北東方向に(イナバウアーせずに)鏡筒を向けると北が下(西が左)の構図になるので、カメラを逆さにしてキャリブレーションを取っていたというわけです。
ここまで気付いたのですが、時刻は18:00を過ぎて彗星は刻一刻と沈んでいきます。キャリブレーションをやり直す余裕はありません。PHD2には子午線反転後にガイド信号の方向を入れ替えるスイッチもあったはずですがそれがどこだがすぐには思い出せず… 結局今回も前回同様4秒露出でノーガイド撮影になりました。
というわけで結果はこうなりました。

Askar FMA180 pr (D40mm f180mm F4.5) / ZWO IR-Cut Filter 48mm / Sky-Watcher Star Adventurer GTi / ZWO ASI294MC Pro (Gain 300, 0℃), SharpCap 4.1.12946.0 / 露出 4秒 x 222コマ, 総露出時間14分48秒 / PixInsight 1.8.9-3, Lightroom Classic で画像処理
今回はフラットとダークも撮ってちゃんと画像処理しました。光害地で短秒露光のノーガイドなので縮緬ノイズが目立つ荒れた画像になっていますが、快晴だっただけあって曲がりながら広がったダストテール、細く長く鋭く伸びる青みを帯びたイオンテールがはっきり写りました。
実際にはもっともっと長い尾が出ているのですが、横浜の空でこれだけ写れば上等でしょう。イオンテールがうねっている様子もギリギリ見て取れます。
画面左下は球状星団M12です。この日ツーショットになるとは知らずに撮っていました。せっかくなので彗星と星を両方止める画像処理を試してみたのですが…
どうしても星の跡が取れず、彗星も球状星団もぼやけた感じになり、悪いとこ取りみたいな仕上がりになってしまったので、ボツにしました。彗星の移動速度が遅いと pixel rejection の効きが悪くなって星の跡が残りやすくなるようです。対策を考えて試してみて少しはマシになったのですが、まだ不満があるのでもう少し頑張ってみようと思います。