以下の内容はhttps://rna.hatenablog.com/entry/20241208/1733588330より取得しました。


M33 さんかく座銀河 (2024/11/30, 12/1)

11月30日と12月1日に M33 さんかく座銀河を撮りました。11月30日は AIS294MM Pro の 46Megapixel モードで Hα と L を、12月1日は ASI294MC Pro で RGB を撮影して、Hα を L と R にブレンドして LRGB 合成して仕上げました。11月27日撮影分は強風でガイドが荒れていたので使いませんでした。

リザルト

こうなりました。右が北(東が上)の構図です。

M33 (2024/11/30 19:38, 2024/12/1 18:36)
M33 (2024/11/30 19:38, 2024/12/1 18:36)
高橋 FSQ-85EDP / ZWO L filter(L), Ha Filter(Ha), IR-Cut Filter(RGB) / Vixen SX2, D30mm f130mm ガイド鏡 + QHY5L-IIM + PHD2 2.6.13 による自動ガイド / ZWO ASI294MM Pro (46Megapixel, Gain 150(L)/300(Ha), -10℃), ZWO ASI294MC Pro (Gain 150, -10℃), SharpCap 4.1.11817.0 / L: 90秒 x 38 + 30秒 x 8 + 15秒 x 8, Ha: 2分 x 18, RGB: 2分 x 23 + 1分 x 8 + 30秒 x 8 + 15秒 x 8 + 8秒 x 8, 総露出時間 2時間40分 / PixInsight 1.8.9-3(WBPP, ABE, HDRC, SPCC, HT, NBRGBC, SA, Resample), Photoshop 2025, Lightroom Classic で画像処理

Hαはいわゆる「赤ポチ」を出すつもりで撮ったのですが、今回はかなり控えめに仕上げました。もう少し Hα を R に多めに混ぜても良かったかも。でも散光星雲がピンク色の方が好みですし星雲の階調も出て悪くないかなと思っています。

今回はカメラの解像度の関係で RGB は L の半分の解像度しかないので、PI の Resample で RGB を2倍にアップスケールして LRGB 合成しました。最初は 2x drizzle で解像度を倍にしようと思ったのですが、多段階露光の短時間露光分は8コマしか撮影してなかったせいで 2x drizzle の結果に切り絵みたいなおかしなノイズが乗ってしまって使えませんでした。丹羽さんが枚数が少ない状態でScaleを2以上にするとおかしな画像(artifacts)が出る可能性もあると言っていたのはこれですか…

M33 の新星 AT 2024abqt

今回撮った写真に11月23日に発見された新星 M33 nova AT 2024abqt が写っていました。以下は上の写真をクロップしてレベルを調整したものです。

M33 nova AT 2024abqt (2024/11/30 19:38)
M33 nova AT 2024abqt (2024/11/30 19:38)

明るさは17等後半くらいでしょうか。実は前回の写真にも写っていて、11月25日の吉本@彗星屋さんのツイートを見て気が付きました。

しかし超新星ならともかく、よその銀河の新星なんて見えるものなんですね…

M33 内部の天体

せっかく高解像度で撮ったので M33 内部の天体も見ていきましょう。

M33内の天体 (NGC604, IC143, IC142)
M33内の天体 (NGC604, IC143, IC142)

やはり NGC604 ですね。局所銀河群で最大の星雲(HII領域)の一つとされ、直径は約1500光年だそうです。*1 今回撮った写真から大きさを計算すると、幅が105pixel、解像度が1.043"/pixel、距離が286万光年(GalaxyAnnotator で HyperLeda のデータから計算)とすると約1500光年でした。

地球から比較的近い星雲では大マゼラン雲の中にある NGC2070 タランチュラ星雲が同じくらいの大きさで、1000光年以上と言われています。だいこもんさん(id:snct-astro)が昨年チリモートで撮っていましたね。

これは R200SS + コレクターPH + ASI294MM Pro で撮っているので、フルサイズ換算1520mmで写野いっぱいに写る感じです。地球からの距離が16万光年と離れているので視直径は M42 の半分くらいです。

M33 の直径が約6万光年なので NGC604 は M33 の反対側の腕あたりからでも M42 より一回り大きい大星雲として見えていそうです。逆に地球から M42 までの距離と同じくらいの距離にある惑星から見ると視直径26度とかとんでもない大きさに見えますが、逆に表面輝度は低くなって淡くぼんやり広がってオーロラみたいな見え方かもしれません。

HII領域の散光星雲としては NGC595 もかなりデカくて直径は約880光年。*2

M33内の天体 (IC142, NGC595, IC131, NGC592)
M33内の天体 (IC142, NGC595, IC131, NGC592)

NGC592 は散開星団を伴った散光星雲で、直径は約580光年。*3 これも結構デカいですね。

その他の天体はこちらの写真のリンク先の flickr のページで拡大表示して見てください。

M33 (2024/11/30 19:38, 2024/12/1 18:36) (アノテーション付き)
M33 (2024/11/30 19:38, 2024/12/1 18:36) (アノテーション付き)

ということで…

M33 は大きくて渦巻き具合がカッコよくてHII領域がいっぱいあって大好きな天体なのですが、なかなかちゃんと撮れなくて悔しい思いをしてきました。今回やっと満足できる解像度で撮れてよかったです。




以上の内容はhttps://rna.hatenablog.com/entry/20241208/1733588330より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14