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IC443 くらげ星雲 (2024/11/30)

11月30日の夜は快晴。昼から推しの女優さんの舞台を観に行った帰りに夕空の快晴ぶりを見て、気分がちょっとハイになっていたこともあって帰宅早々ベランダに機材を出しました。ここ数ヶ月仕事が忙しくて体力温存を心がけていたのですが、しばらく余裕ができたしせっかくの新月期の快晴だしということで。

まずはシーズンも終わりに近い M33 のHαとLを19:00頃から撮影。ベランダの天井に達する時刻が一層早くなってきて20:00過ぎには撮影終了。その後はノープランだったのですが、人間の三大欲求の一つであるところの銀河を撮りたい欲がおさまらず M74 を1時間半ほど撮影。その後は深夜 2:00 まで IC443 くらげ星雲を撮りました。

今日は体力的に限界かなと思ってここで撮影は切り上げたのですが、モノクロカメラで L,R,G,B,Ha を撮ってしかも多段階露光したのでダークとフラットの撮影に時間がかかり結局徹夜してしまいました…

どれから処理しようか迷ったのですが、M33 はカラーカメラでもう一度撮ってから、M74 は小さくて地味だし、やっぱりくらげかわいいし、ということで最初に処理したのがくらげ星雲でした。

IC443 くらげ星雲 (2024/11/30 22:10) (HαLRGB)
IC443 くらげ星雲 (2024/11/30 22:10) (HαLRGB)
高橋 FSQ-85EDP / ZWO LRGB filter, Ha Filter / Vixen SX2, D30mm f130mm ガイド鏡 + QHY5L-IIM + PHD2 2.6.13 による自動ガイド / ZWO ASI294MM Pro (46Megapixel, Gain 150(L/R/G/B)/300(Ha), -10℃), SharpCap 4.1.11817.0 / Ha: 3分 x 26 + 1分 x 8 + 30秒 x 8 + 15秒 x 8 + 8秒 x 8 + 4秒 x 8, L: 90秒 x 20 + 30秒 x 8 + 15秒 x 4 + 8秒 x 4, R/G/B: 2分 x 6 + 1分 x 4 + 15秒 x 4, 総露出時間 3時間 / PixInsight 1.8.9-3(WBPP, ABE, HDRC, SPCC, HT, NBRGBC), Photoshop 2025, Lightroom Classic で画像処理

IC443 くらげ星雲 (2024/11/30 22:10) (Hα)
IC443 くらげ星雲 (2024/11/30 22:10) (Hα)
高橋 FSQ-85EDP / ZWO Ha Filter / Vixen SX2, D30mm f130mm ガイド鏡 + QHY5L-IIM + PHD2 2.6.13 による自動ガイド / ZWO ASI294MM Pro (46Megapixel, Gain 300, -10℃), SharpCap 4.1.11817.0 / Ha: 3分 x 26 + 1分 x 8 + 30秒 x 8 + 15秒 x 8 + 8秒 x 8 + 4秒 x 8, 総露出時間 1時間33分 / PixInsight 1.8.9-3(WBPP, ABE, HDRC, HT), Photoshop 2025, Lightroom Classic で画像処理

画像の向きは右が北(上が東)です。この方がクラゲがふわっと浮上していく感じが出ると思ってこうしました。通常の北が上の構図だと画像の左辺へ逃げていく感じになってしまうので。自分はあんまりこういう「見立て」で構図の原則を変えたりしたくない方なんですけど、くらげかわいいので。

実は今回撮るまでクラゲ星雲が超新星残骸だとは知らなかったのですが、超新星残骸にありがちにフィラメント構造が傘の部分に網目のような形で見えており、足のところにもうっすら残っているのを見ると、確かに普通の散光星雲とは違います。

くらげ星雲の傘のすぐ上の方(北東の方)にも赤い星雲が広がっていて、これを一緒に入れる構図で撮る人が多いようですが、今回はくらげが主役なので見切れる構図にしました。

でも天体としては全体で IC443 ってことなら天体写真としてはちょっとどうかというか、IC443 を撮ったと言えるのか?という疑問も出てくるのですが、でもこの星雲、超新星残骸ぽくないよね?と思ったら、どうやら別の天体のようです。HIROPONさん(id:hp2)によると広がった赤い星雲は Sh2-249 だそうで、これを IC444 と呼ぶ人もいるようですが、IC444 はカタログ記載時の記録が曖昧で Sh2-249 の赤い星雲の一部がそれだという説や Sh2-249 の中に混ざっている白い反射星雲(今回撮った写真にもうっすら写っています)がそれだという説があり、混乱しているとのこと。

モノクロカメラでの LRGBHα 撮影は久しぶりですが、画像処理は2年前のちょうこくしつ座銀河の時とほぼ同じフローで処理しました。

違いは、今回は多段階露光なので各ストレッチ画像(上の記事の図中の RGB_stretched, L1_stretched, Ha_stretched)の生成前に HDRComposition で露出時間違いのリニア画像をHDR合成したことと、RHaGB_stretched から L2_stretched を作らずに L1_stretched と Ha_stretched を Photoshopブレンドして輝度情報にした点です。

Hαをどこまで強調するかというのは難しいところですが、傘の部分のきめ細かいフィラメント構造が潰れないように、全体の階調が残るように、控えめに強調しました。黒地に赤は人間の目には細かい形状が見づらいようですが、そこは Hα のモノクロ画像を見ればいいと割り切りました。

とはいえ、くらげの足元の明るい恒星(ふたご座のη星のプロプス)がちょっと赤くなりすぎたかなと思うのですが… 実際黄色い星なので大きく間違っているわけではないのですが、どうしたものですかね。NBRGBCombination 後にもう一度 SPCC したら抑制できた?

星マスクや StarNet による恒星を小さくする処理は使っていません。多段階露光+HDR合成でストレッチ後の恒星がポテッとなるのは抑制したつもりですが、それでもちょっとうるさいかな… でも星空の中を泳ぐくらげ、みたいな雰囲気が出てこれもアリかなと。くらげかわいいし。

もう一つ気になったのはアンプグローです。トリミングしたのであまり目立たないですが画像左下の端に赤いアンプグローがうっすら見えています。マスターダークを同じくらいストレッチすると同じ位置で盛大に光っているのでダーク減算はできているようなのですが、ダークのアンプグローの輝度がライトのそれと一致してなかったということでしょうか。

天文リフレクションズさんの記事によるとアンプグローは冷やしても消えないとのことなので、冷却カメラのセンサー温度のブレとかそういうことではなさそうですが…

アンプグローが冷やしても消えないというのはこれが「ノイズ」ではなくて回路が正常に動いてる時に発生する赤外線か何かの影響ということなので、これが変動する要因というのがイマイチわかりません。センサー温度を一定に制御すると外気温の変動で冷却パワーが変動するからその影響で回路に流れる電流が微妙に変動するとか?

PixInsight の Dark の Optimize オプションが悪さすることがあるとのことですが、このオプションは使っていませんでした。

ともあれ、ダークは後から撮り直すこともできるし、ゆっくり考えたいと思います。

というわけで、くらげ星雲、2年前に M35 を撮った時にチラッと写り込んでて気になってたのですが、

ようやく撮れてよかったです。かわいかったし。




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