西日本在住の美術好きが外せないイベントに瀬戸内国際芸術祭という、3年に1度開催される瀬戸内海を舞台にしたアートイベントがあります。瀬戸内海のいろんな島にフェリーで向かい、島内に点在する現代アートの作品を見て回るやつです。
ヴェネツィアビエンナーレや、越後妻有の大地の芸術祭を「いいなー」って思って指を咥えていたぼくが、2010年に第1回が開催されると報じられた時は大喜びしたもんなんですが、この年、我が家には1歳になる長男がいました。
そして、第2回の2013年は長女が1歳、2016年は長女が超絶イヤイヤ期、2019年は次男が1歳、2022年はコロナと家庭の事情で行く間がなかった、という遍歴を経て、今年、「島内をレンタサイクルでフラフラする」という第1回からずっと憧れだった行為を初めて体験することができました。
歴史を感じる景色が続く、ぼくの日常とは切り離された島の中の坂道を、えっちらおっちら漕いだ後に下り坂をピューっと走ったりしてると見えてくるアート作品の前に自転車を停めて作品の世界に浸り、周辺の景色も堪能し、風が吹いて、海が見えて、虫の声なんかも聞いて、ペットボトルで水分補給して「ちょっと足だるいな」とか思ったりもしがら次の作品に向けてまたペダルを漕ぐ、という行為にものすごく感動しました。ちょっと良すぎて、うっかり泣きかけるところでした。
またこうやって、アート作品にどっぷり浸る時間が増えていくといいなと思いました。
