あらすじ&レビュー
内容紹介(「BOOK」データベースより)
ルビーナは、たんじょうかいによばれました。ゲームにケーキにおみやげ…、たのしみでたまりません。ところが、たんじょうかいがどんなものだか知らないおかあさんに、いもうとのサナをつれていくようにいいつけられてしまいます。あんのじょう、サナは、たんじょうかいで、さんざんルビーナをこまらせたうえ、つぎのあさ、とってもひどいことをしたのです。ソフィー・ブラッコールの表情ゆたかな絵と、ルクサナ・カーンのたくみなストーリーが、兄弟げんかに、あたらしい意外な見方をおしえてくれます。2011年ゴールデン・カイト賞受賞。2011年ジャーロット・ゾロトウ賞受賞。2010年ニューヨークタイムズが選ぶ絵本ベスト10選定。
これは何のための本か?
おそらくアメリカに移住したイスラーム圏の一家の物語。
この本を読む理由は何か?
本のイベントで紹介されていたため。
この本が伝える大切なことは何か?
理不尽に耐えることの理不尽さ、そして「赦し」……。
総評
言葉を失うほどの衝撃が残る一冊です、まじで!
子ども向けのきょうだいげんかを描いた絵本なのですが、あまりにも理不尽。
背景には文化や価値観の違いがうっすらと描かれており、確かにそれも一因にはなっていまるのですが、そのことが霞んで見えなくなってしまうくらいに、妹の振る舞いが強烈なのです。
はっきり言って、「残虐非道」。
人として超えてはいけない一線を平気で踏み越えてきます。
それでもなお、姉(主人公)が耐え、最終的に赦すという行動になるのですが、むしろ「赦さなければならない状況を生きることの苦しさ」にこれからも主人公が苛まれていくのではないかと……。
子どもたちにも読んでもらいました。
「姉の心が広すぎる」
「私だったら、この本のように下の子を許すことなどできない」
という、率直な感想が返ってきました。
うん、そのくらい妹がひどいんだ。
「赦すこと」は本当に美徳なのか?
耐えることで自分をすり減らしてして生きるという、精神の病みを産み出していいのだろうか。
ものすごく考えさせられるテーマです。
この家、絶対に相続で揉めるぞ。
↓詳しくはコチラでどうぞ
ぺろぺろキャンディー / 原タイトル:BIG RED LOLLIPOP[本/雑誌] (児童書) / ルクサナ・カーン/文 ソフィー・ブラッコール/絵 もりうちすみこ/訳
