あらすじ&レビュー
内容紹介(「BOOK」データベースより)
「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていたー記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。
これは何のための本か?
2004年の第1回本屋大賞受賞作品である小説。
この本を読む理由は何か?
家族で「過去の名作」を読むぞ、という取り組み。
この本が伝える大切なことは何か?
記憶の制約を越えてつながる、人と人とのあたたかな絆。
総評
おすすめとして紹介された本です。
まさに「名作」と呼ぶにふさわしい一冊。
80分しか記憶が持たない博士と、シングルマザーの家政婦、そしてその息子との間に育まれていく、静かであたたかな交流を描いています。
博士の頭の中には今の記憶がとどまらないけれど、その代わりに数式や数学の美しさが深く根ざしています。
その情熱は、家政婦である主人公や、息子のルートくん(愛称)に伝わり、算数・数学がただの「勉強」ではなく、「人と人をつなぐ言葉」として機能していくのであります。
本来であれば、この本に出てくる数式たちを敬意をもって受け止めるべきなのでしょうが……
算数が苦手な私は理解することは諦め、ストーリーを追い続けました!
もし同じく算数が苦手という方が読むのであれば、数式のパートは斜め読みでも大丈夫です。
それよりも、博士と家政婦親子の心の触れ合いにぜひ注目していただきたい。
読み進めるほどに、博士のまっすぐな優しさ、主人公の気遣い、そしてルートくんの素直な眼差しが織りなす出来事に、胸がじんわりと温かくなってきます。
最後の1ページまで見守っていただきたい、感動の一冊です。
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