今週のお題「好きな小説」
内容紹介(出版社より)
【第47回すばる文学賞受賞作】
【選考委員激賞!】
私の中にある「小説」のイメージや定義を覆してくれた。--金原ひとみさんこの青春小説の主役は、語り手でも登場人物でもなく生成されるバイブスそのものーー川上未映子さん
(選評より)このままじゃ不登校んなるなぁと思いながら、高2の僕は小学生の時にバッテリーを組んでた一個下の春と再会した。
そしたら一瞬にして、僕は怪しい闇バイトに巻き込まれ始めた……。
でも、見たり聞いたりした世界が全てじゃなくって、その裏には、というか普通の人が合わせるピントの外側にはまったく知らない世界がぼやけて広がってたーー。圧倒的中毒性! 超ド級のデビュー作!
ティーンたちの連帯と、不条理な世の中への抵抗を描く第47回すばる文学賞受賞作。
これは何のための本か?
フツーの小説ではない、と話題になっていた作品。
この本を読む理由は何か?
実物を書店で見ると、蛍光グリーンがとても目を引くのです。
この本が伝える大切なことは何か?
サイケデリックアートがニューヨークのヒッピー文化から生まれたように、この作品は文化とともに誕生した「文学であり、タイポグラフィというデザイン」なのだと感じました。
総評
最初に断っておくと、この作品は小説として真面目に通読しなくていいです。
……なんてことは私が言うまでもなく、最初の数ページで「世界が違う」ということをまざまざと見せつけられるはずです。
文学としてもタイポグラフィとしても秀逸だな、と思ったのは、終盤。
なるほど、脳内・意識の再現というものには、このような手法も取り得るのだなと驚きました。
似たような手法は過去にも見たことがありますが、この作品ではもう、実際に現代のヤクで飛んでいる人にしか表現できない紙面になっております。
これが、読者をストーリーに引き込むおどろくべき仕掛けを担っているわけですが、この点を「いい!」と思ったのです。
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