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堤幸彦演出とホラーの致命的な食い合わせの悪さ 映画「サイレン」 感想

 こんにちは!

 

今回は映画「サイレン」の感想です。

 

 

 

この映画の監督・堤幸彦氏の演出は、映画ファンからは非常に評判が悪いです。

彼の実績(興行成績)は輝かしいものですが、映画賞などとは無縁の人、という印象が強いです。

 

ですが、私は彼の演出がけっして嫌いではないですし、色々批判もあるでしょうが、やはり彼の演出のテンポ感は評価すべきだと思います。

 

 

ただ、彼の演出は非常にテレビ的なんだと思うんです。

 

例えば人物の行動にSEをつける、行間をバッサリと切って結果のみを示す、人物にカメラが極端に寄る、分かりやすい音楽、小ネタ・内輪ネタを挟む、などなど。

 

それらはテレビで見る分には楽しいですし、事実彼がいまだに演出家として一線で活動できるのは、テレビで数字を持っているからでしょう。

先ほども上で書いたように、自分は堤幸彦監督のファンですし、出来る限り彼の作品はチェックするようにしています。

 

しかしファンの自分から見ても、彼の撮る映画というのはあまり面白くないものが多い。

 

特にテレビドラマを映画化すると、なぜか変な映画が出来上がるし、映画の宣伝のために放送されたTVスペシャルの方が面白い!という事態が起きることもすくなくない(笑)

 

それはなぜか?というと、彼の作品というのはテレビがちょうどいいから、だと思うんです。

 

決して自分は映画が上、テレビが下、といってるわけではありません。

ただ人には向き不向きがある。

 

そして、堤幸彦演出というのはテレビでこそもっとも効果を発揮するものだ、と自分は思います。

 

 

で、やっと本題ですがこの映画、その堤演出のよくない部分がすごく出たな、と思います。

 

上に書いたような彼の演出というのは簡単に言えば「バラエティ番組っぽい」。

で、ホラー映画にそのバラエティっぽさを取り入れるとどうなるか?

 

答えは、全く怖くない、です!(笑)

 

この映画での彼の演出というのはとにかく当時流行っていたJホラー演出の真逆を行き、すごく作り物っぽい

 

彼の個性が完全に裏目に出ており、なんだかよくわかんないけど怖くも面白くない映画が出来上がってしまっています(笑) 

 

例えば中盤で「まさか次の瞬間こいつが一瞬で視界から消え去るみたいなダサイ演出はいくらなんでもしないよな・・・?」と思ってたら本当にやってるし、不吉なことが起きるたびに犬はギャンギャン鳴くし(笑)

記号的すぎるよ、いくらなんでも!

 

この作品以降、彼がホラー映画を撮ることはなかったですし、おそらくこれからもないでしょう。

この映画の教訓はただひとつ。

 

 

堤幸彦にホラーは撮らせるな!




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