馬の鳴き声といえば10人が10人「ヒヒーン」と答えるだろう
自分でもそう答えると思う
だが、それ以外の鳴き声もある
厩舎におやつをあげに行った時のころ、どこからともなく変な音がした
「ボボッ…ンボボ…」
文字にするとこんな感じの、配管から水が流れるような音が断続的に聞こえてくるのだ
どこからこんな音が?と馬房を見ると、馬しかいない
「ンボボ…」
馬の鼻の穴が広がって、そんな音がした
どうもこのンボボは馬の鳴き声の一種らしい

なんだこの鳴き声?と内心で思いながらおやつをあげると、他の馬も同じように「ンボボ」と鳴いている
存在感のアピールのために鳴いているのだろうか?
「ヒヒーン」じゃなくて?
あとで調べたところ「ヒヒーン」と「ンボ
ボ」は用途の全く異なる鳴き声だと知った
意味は馬の気分や状況によってマチマチだが、概ねこんな感じらしい
「ヒヒーン」←緊急性が高いことを周囲に知らせる、あるいは激しく何かを主張している
「ンボボ」←おやつくださいあそんでください、何らかの要求の表明
考えてみれば人間だって色んな声があるし、色んな言語で意思疎通をはかっている
喋らない馬だからこそ、鳴き声のバリエーションがあって、意味も状況によって違うのだなぁと思った
ところで「ヒインッ!」と短く鳴くこともある
腹帯を締めたり、嫌いな馬(多分)が前を通った時なんかにそんな声を出している
あれは多分「やだ!」とか「やーっ!!」とかそういうニュアンスなんだろうなと思う
なのでまだなにもしてない、あるいはちょっとなにかしただけなのに「ヒインッ!」って鳴かれると結構へこむ
馬は相当忍耐強い
上に乗ってる人が下手くそで背中が痛くても
馬装が下手くそで腹帯が苦しくても頭絡付けるときにハミが歯に当たってしまっても我慢している
そんな馬が「ヒインッ!」って鳴いて怒り、あるいは苦情を訴えているというのは相当なことなんだろうなぁと思っている
…ちょっとしたことで「ヒインッ!」って鳴く子もいるし、人間がなにもしてなくても「ヒインッ!」って鳴くこともある
本当に苦情として鳴いているのか、それともこっちをビビらせてやろうとかわがままで鳴いているのか
馬に試されてるんじゃないかなあと思うこともある