「馬にブラッシングして馬と仲良くなりましょう」
おやつをあげる以外に馬と仲良くなる方法があるなら試したいと考えている人間なので、この情報にはすぐに飛びついた。
本当にド素人なのでYouTubeの動画なんかで予習してから望んだ。
馬の手入れには順番があるそうだ。
ゴムブラシをかけて汚れを浮かせて、根ブラシをかけて汚れを払って、毛ブラシで毛並みを整える。
基本、時間が無いのでゴムブラシ→毛ブラシで仕上げてしまう雑なことをしている。
しかしレッスン終わった後馬を撫でてると、短い毛がフワフワと浮いてきてサラサラと風に飛ばされていったりする
今日乗らせてくれて、指示を聞いてくれた馬へのお礼として、私ができることとしてゴムブラシでせめて汚れを浮かせて、毛ブラシでできるだけゴミ取りしてやろうくらいの心境で望んでいる
馬は言葉を発しないので様子を見ながらブラシをかける
「ブラシするぞー」とブラシを見せながら声をかける
無反応だったらブラシをかける。抵抗するなら気分じゃないんだろうなあと思ってやめておく。馬の気持ち優先だ
ゴムブラシをかけてるときは馬の顔を見ている
気持ちよかったら口元がベロベロしている
今回はそうでもなかったが、嫌そうにもしてなかったので及第点なのかなと思いながら手入れを続ける。なんか尻が固い。尻が凝っているのかもしれない
ただ後ろ脚に近いところはなかなか強くマッサージするのが怖い。蹴りが飛んできそうなので、経験値を積んでる最中だ。ほどほどのところで勘弁してもらいつつ、反対側もゴムブラシをかけてやる。
汚れが浮いたのでチャッチャと毛ブラシで仕上げてしまう
汚れを払って毛並みが調った馬。素人の手でもそれなりにピカピカになる
「お客さん終わりましたよー」なんて、馬に声をかけるが、乗馬クラブに来てる客は私の方だ
顔もかゆそうにしてるので「顔にもブラシするか?」と聞きながらブラシすると顔を振って拒否される
「はいはい、嫌ならやめますよ」と言って止めたら今度は噛まれそうになった。
「なにすんだよぉ」と聞くとまた噛まれそうになる
これが「もっとちゃんと痒いところをやれぃ」なのか「フン。お礼にお前の毛繕いもしてやろう」なのか分からない
多分、馬の考えていることはいつまでも分からないのだろう
それが楽しいし、自分といる時間が少しでも馬にとってよい時間になるように工夫できないかと考えるきっかけになる
「金がかかる」とか「休みが潰れる」とか「馬に乗れるようになったら何になるって言うんだ」とか、口では文句を言いながら、なかなかどうして乗馬をやめられない理由である
あのでっかい生き物の身動き一つとってあーでもないこーでもないと自分の考えを馬に押し付けて、それが本当に合っているのか馬やクラブのスタッフ、野生の有識者を通して学んでいく
馬から学ぶなにもかもが、楽しい