ひとつの選択肢
発売から一ヶ月、様々な場面で使いました。
ライトアップ、風景、スナップ、ポトレ、そして野鳥撮影などです。
仕事では商品撮影、イベント案件です。その中にムービーも含まれています。
【デザイン】【携帯性】【ホールド感】
先代mark2よりもいくぶんゴツく重く、剛性も高くなったように感じます。
各所がエッジの立ったデザインになり、精悍さも増しましたね。
背面がマグネシウム素材になり、動画撮影時はそこで熱を放出するようです。
スイッチやダイヤル類の感触はまあまあクラス相応でしょうか。
【画質】
使い込む中でその画作りの特徴が見えてきました。
先代mark2はデジタルの申し子のように整っていてキレがあり、隙もなく、悪く言えば人工的な描写でした。
一方でこのmark3は僅かに感じるノイズと、大きく増した精細感でとても自然な描写です。時代は進みましたがむしろ良い意味で先祖返りしたかのような画作りです。
色味についてはやや明るく彩度の強い描写をします。しかし扱いづらい訳ではなく、肌の描写もやはりいつものキヤノンさんです。そこは心配ありませんでした。
高感度性能はiso 6400辺りまでは良い印象です。そこから上は純粋にノイズが乗ってきますね。NRを充ててもiso 25600辺りが限界でしょうか。
発売前は高画素化によるデメリットを心配しましたが、これまで過去のR6には無かった自然な描写が入り、全体的に好印象です。
【操作性】
今回、地味ながらも非常にありがたい進化が、ボタンカスタマイズの自由度が大きく上がった部分です。
他も相変わらず良い操作感です。キヤノンさんの他の機種から乗り換えても全く迷う事はありません。
【バッテリー】
今回使うべきは付属品で最新のLP-E6P一択です。
初代LP-E6では電源すら入りません。NHは一応使えますが、スマホ通信とプリ連写が使えないという制限が入ります。また電源入れるたびに警告メッセージが出ます。
Pのバッテリー持ちはまあまあですが、半日撮影だと予備2つは欲しいですね。mark2より電力消費が増えているように思えます。
またファインダーと液晶でずいぶんとバッテリー持ちが違う部分が気になります。
PはNHと容量が同じです。可能であるならキヤノンさんはさらなる大容量版を作ってほしいですね。
【メディア】
2スロットのうち片方がCFexpressになりました。
SDカードに比べるとCFexpressは様々な部分で安心感が高いですが、2タイプのメディアが混在する仕様はカメラトータルとしての使い勝手が微妙に悪い印象です。
【機能性】
AFに関しては、レンズや状況による振れが少し大きくなった印象です。
明るいレンズや場所の場合はその性能をいかんなく発揮し、素晴らしいの一言です。特にmark2でしばしば見られた「動体を追ってる途中に突然サボる」挙動が改善されています。
一方で暗いレンズではピントを合わせるまでが少しモタつく印象です(物凄く厳しい状況での話です。そこまで求めるならR1を買うべきですね)ですが一度ピントが合えばmark2よりも追従性能が向上しています。
つまりは明るいレンズ推奨な訳ですが…。
売りのプリ連写ですが、これは動きが予測しづらい野鳥撮影には非常に強力な武器です。誰でもベストなタイミングを収める事が可能です。ただ現在は40枚/s連写のみで使えるので、他の速度でも使えるようにしてもらいたいですね。
ひときわ感心したのは手ぶれ補正です。笑ってしまうくらい強力になりました。
同調はメカ1/200秒, 電子先幕1/250秒でここは残念な部分です。ストロボ周りは初代からあまり進化してないですね。
他に良い部分は、カメラアクセスポイントモードで5GHzに対応した事ですね。あの繋がるのが遅くて途切れまくりだったモードがそこそこ快適に使えるようになりました。
【液晶】
何も変わりません。
全体でみても平凡です。ファインダーも同じです。
【総評】
mark3使い始めの頃はまさにマイナーチェンジといった印象で、先代mark2からの買い替え価値は見いだせませんでしたが、「ここをちょっと直して欲しいかな」と思ってたところをピンポイントで強化してきている事で、最近はなかなか侮れないカメラだと感じるようになりました。
また前回mark2からの買い替えを否定的に書きましたがそれを撤回し、高精細かつ自然な描写や、強化されたAFやバッファ、プリ連写、そして強力なムービー機能に魅力を感じるならアリ、としておきます。
ただ一方で、上位機種のR5mark2がの価格が下がってきているので、選択肢としてはそちらも視野に入ってきていると思います。現状、発売されたばかりのR6mark3にお得感はあまり無いですから。
以上、発売から一ヶ月時点でのレビューでした。
これからも何かのタイミングでレビューを行いたいと思います。
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