まずは有効画素数が2420万画素とこの価格レンジのソニーのフラッグシップ機α1IIの5020万画素と比べるとかなり控えめです。
連写性能では画素数が半分なのでもちろんα1IIよりも優秀ですが、精細な表現力という面では倍以上の画素数で圧倒的な差が出てしまう点は否めません。
もともとのコンセプトはプロ用とか業務用途といった機種なのでしょうが、スペック的には一般的なセンサーを使用したローリングシャッターのため無理しても40コマ/秒が最高速となり、超高速連写が可能となるグローバルシャッターを搭載して120コマ/秒でも画像がひずむことが無いソニーα9IIIに連写性能で勝てるはずがありません。
メカシャツターでも12コマ/秒と普及機より多少マシな程度と特別に連写に強いカメラでもないですね。
まとめ
AF性能は高そうに感じましたが、やはりこの機種はハイエンド機を好む方むけなのではないかと。
画素数では、他社のフラッグシップ機より大幅に少なく劣り、連写性能も40コマ/秒がとソニーα9IIIの120コマ/秒と1/80000秒が可能な桁違いなシャツター速度対応能力の前には比較対象にすらならず中途半端です。
全画素を一斉に読み出せるために超高速連写が可能かつ、画像が一切歪まないグローバルシャッター搭載というα9IIIの前では、わずか40コマ/秒でしか撮れない上に専用ソフトウエアで歪んだ画像補正プロセスまで必要ではR1の存在意義が薄れていしまいますね。
ソニーもうひとつのハイエンド機α1IIと比べると同程度の価格設定ですが、画素数が5020万画素とここでも大きく差をつけられています。2420万画素は必要十分な画素数ではありますが...精細な表現が必要なシーンではハイエンド機としては画素数がかなり物足りませんね。
結局のところソニーがハイエンド機を用途別に一般用のα1IIと動体撮影に特化したα9IIIと二機種用意しているのとではやはり差が出てしまいます。
フルサイズなので、動体撮影以外では画質面だけ考えたら2400万画素に固執する必要などなく、5000万画素でもキヤノンAPS-C相当では1900万画素に過ぎないのでまだ多少の余裕がある画素数かと考えますが、二機種を揃えるソニーはともかくハイエンド機には動体撮影は外せない一番の機能なので一機種しかないキヤノンでは速度性能を考えると2400万画素にするしかない、仕様上の縛りから脱却できていません。
個人的には3300万画素機までしか運用していませんが、同じく運用中の2400万画素機とくらべてもわずか900万画素増えただけで風景写真での精細感が大きく変わるのを感じますから、5000万画素と2600万画素も増えたら、圧倒的な精細感の差となるでしょう。
もしも、個人的に各社のハイエンド機から中から必要に迫られて1機種選ぶとしたら、スピードを求めるのか、画素数を求めるかでα1IIかα9IIIの何れかを選ぶでしょう。理由は最適な選択が出来る点と他社にはない小ささと軽さですね。
あくまでも個人的見解ですが、装備が重く大きくなるということは、スタジオで写真撮るわけでは無いため、撮影フィールドで実使用する際には何のプラスにもならないと考えています。実際に写真撮る為だけを考えたら、少しでも機材が軽いことが機動力という点で、とても大事な事と考えていますので。必要以上の性能や重量、大きさの機材は、何をするにも手枷足枷でしかないですから。
EOSR1は動体撮影など、ごく一部の撮影カテゴリに少しだけ強いのかもしれませんが、α1IIやα9IIIのように軽量コンパクトでハイエンド機を見た目では感じさせない機種と比べたら、R1は重くて大きくて見た目も大変に立派ですし、どちらかというと、この機種のみの高機能が必要だから....というよりも、どちらかと言うとハイエンド信仰者向けのカメラだと感じました。