『重低音でライブの迫力を！』 TFZ SUPERTFZ LIVE 1 PRO [スターリーシルバー] 鴻池賢三さんのレビュー・評価

デザインと質感のご参考に。	質感のご参考に。	プラグ部。質感のご参考に。

メーカーサンプル機（メディア用）をお借りしてのレビューです。FIIO M17と組み合わせ、主にハイレゾ音源で試聴しました。

【デザイン】
デザインには好みがあると思いますので、写真などを参考にご判断頂ければと思います。
質感は価格相応の印象ですが、ロゴをあしらったフェイスプレートや、プラグケースの一部に金属が使われているなど、こだわりが感じられます。

【高音の音質】
解像度が高くディテールも明瞭。音源に含まれた余韻成分による空間の広がりも心地よいです。ボーカルは伸びが良く抑揚表現も豊か。それでいて刺さりが気になり易い楽曲も難なく鳴らし、安心して音楽に浸ることができます。
ややドンシャリ傾向で、中域にもう一段の厚みがあると理想的に感じましたが、製品コンセプトに基づいた音作りと思えるものです。

【低音の音質】
サブウーファーのような図太い重低音サウンドが魅力です。質感はやや圧縮され気味ですが、ドシーンと響くパワー感が持ち味。ブーミーになって中高域を濁すことも無く、楽しめるものです。HiFi的なサウンドよりも、重低音ファンに適すると思います。

【フィット感】
こなれたカナル型で、イヤーチップのサイズを選ぶと、どなたにもフィットすると思います。

【外音遮断性】【音漏れ防止】
カナル型としては一般的な範疇です。

【携帯性】
小型軽量で携帯性は良好です。

【総評】
ややドンシャリ傾向ですが、質が良く楽しめるものに仕上がっています。特に“シャリ”は音場の広さに繋がっていて、シリーズが目指す「ライブリスニングに特化」や「サウンドステージ」も納得です。価格も手頃なので、ライブの臨場感を求める時の一台として備えておくのも良さそうに感じました。