総評
Wi-Fi 7、トライバンド、6GHz対応という仕様に期待して購入しましたが、停電や電源復帰後の挙動に致命的な問題があり、常用に耐えませんでした。最終的にメーカーサポートからは返品対応の案内となりました。
購入の動機
Wi-Fi 7対応
6GHz帯対応
トライバンド構成
外付けアンテナのない筐体
BIGLOBEの推奨機器として掲載されていたこと
上記条件を満たす製品として本機を選択しました。
発生した問題
停電、またはWAN復帰後に以下の現象が繰り返し発生しました。
ルーターの表示灯は正常なままSSIDが消失する
SSIDが表示されていてもWi-Fi接続が確立できない
新規通信ができず、既存通信のみ継続する場合がある
一定時間で自然復旧することもあるが、多くの場合は電源断が必要
無線LAN機器として前提となる、電源復帰後に自動で正常動作するという条件が成立しませんでした。
実施した切り分けと対策
以下はすべて実施済みです。
修理対応後に交換品へ変更
最新ファームウェア適用
回線を100Mbpsから10Gbpsへ変更
ONU交換
ONUとルーター間の配線をCAT8ケーブルに更新
電源系統の見直しとアース取得
産業用ノイズフィルター導入
それでも同一事象は再発しました。
プロバイダへの問い合わせ結果
回線要因の可能性を排除するため、利用中のプロバイダであるBIGLOBEにも調査を依頼しました。
その結果、以下の正式回答を受領しています。
IPoEおよびIPv6接続は正常
プロバイダ設備およびNTT網内に異常なし
回線混雑や設備障害、作業履歴なし
プロバイダ側に起因する事象は確認されず
このため、回線事業者やプロバイダ要因は否定されています。
比較検証
一時的に使用していたI-O DATA製の旧機種では、同一回線、同一ONU、むしろ物理条件の悪い配線構成にもかかわらず、停電後を含めて同様の問題は一切発生しませんでした。
このことから、宅内環境や回線品質のみを原因とする説明は困難であり、本機種固有の設計またはファームウェア起因の問題の可能性が高いと判断しています。
メーカーサポートの回答
メーカー側の検証環境では再現しなかったとのことですが、頻繁な電源断を想定していない設計であること、起動時に回線判別処理を行う仕様であること、手動設定で改善する可能性があるとの説明がありました。
しかし、一般家庭向けルーターとして、停電や電源復帰で不安定になる設計は致命的だと感じます。
最終的には、再交換では改善の可能性が低いため返品対応とするとの案内になりました。
良い点
トライバンド対応
6GHz帯対応
外付けアンテナがなく外観はすっきりしている
Wi-Fi 7対応機としては価格が比較的抑えめ
悪い点
停電や電源復帰後の挙動が不安定
SSID消失や接続不能という致命的な症状
電源断や再起動を前提とした運用は現実的でない
回線要因を否定した後も設計仕様として片付けられた点
手動設定を前提とする説明は一般家庭向けとは言い難い
結論
常時安定稼働を求める用途にはおすすめできません。
特に停電や瞬断が発生する環境では、Wi-Fi機器としての信頼性に大きな不安があります。
プロバイダ調査でも問題が否定されている点からも、個体や環境の問題ではなく、製品側の設計思想に起因する可能性が高いと感じました。
Wi-Fi 7および6GHz対応機として期待していただけに残念です。