Z 24-200mmからの買い替えで大満足
Z 24-200mm f/4-6.3 VRが発売された時は、TamronのSONY用28-200mm f/2.8-5.6と並び、これまでの便利ズームの常識を覆すほどの解像力だと驚きました。
高倍率ズームレンズは通称便利ズーム、別称ズボラレンズとも言われ、面倒なレンズの付け替えを省ける意味で便利なのですが、その代償として、広角端の周辺が解像しない、望遠端が解像しない、重い、寄れないの四重苦を伴うのが常でしたが、先に発売された2本は初めて技術的に克服したものでした。
Z 24-200mm f/4-6.3から買い替えたのは、決して不満があった訳ではないのですが、Z 24-120mm f/4 Sを買ってから全く出番が無くなってしまっていたからです。
高倍率ズームは、カメラを2台持ちしたくない時や、特定の目的が無い時に持ち出すのに非常に便利です。28mmから400mmまであるのは、例えばお散歩中に可愛い鳥を見つけた場合でもとっさに対応できたり、また動物園や運動会のように広角で記念写真も必要だし、小さな動物や子供を大きく撮りたいという時にも1本で事足ります。
望遠側が400mmまであるのでZ 100-400mmレンズのように大きく重いのかと言えば、実はZ 24-200mm f/4-6.3やZ 24-120mm f/4 Sと比べても若干大きいだけで、重さもZ 24-200mm f/4-6.3より+155g、Z 24-120mm f/4 Sより+95gです。カメラを2台持ちすることを考えれば圧倒的に軽量コンパクトです。
ビルドクオリティはしっかりとしており、400mmまで鏡筒を伸ばしてもガタつきが一切ないのはお見事です。ズームリングのゴム幅が大きいので手の平を付けて回すことができ、本来重いはずのズームが軽く感じられます。
AFについては、動体撮影に特化したZ 70-200mm F2.8のような高速ではありませんが、こちらに向かって飛んで来る鳥についても400mmでそこそこピントが合います(カメラはZ8)。Z 24-200mmよりもAFは速くて精度が高い印象です。高倍率ズームの400mm側で高速動体にピントが合うのはかなり凄いことです。
解像力についても、Z 24-200mmの広角端では遠景撮影で左右端の解像が落ちるのに対し、本レンズはF値開放から余裕の写りをします。
それぞれの目的に特化したSレンズとは違いますので、全く同等の代わりができるわけではありませんが、その名の通り、非常に便利なズームレンズです。しかも解像・描写力は業界最高レベルの高倍率ズームだと思います。
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