【操作性】
24-200と同様でズームリング以外にコントロールリングが有るだけです。
コントロールリングは24-200と同じ様にAFが迷った時にフォーカスリングとして使っています。
このレンズに限らずですが、Sレンズも使用している身としてはレンズによってフォーカスリグの位置が先端と手元に入れ替わるのは操作時に戸惑います。
ズームリングは重めで簡単に伸び縮みしないのは助かります。
【表現力】
高倍率ズームとしては及第点だと思います。
撮影用途と納品画像サイズによって判断が分かれます。
画像を大きく使わないのであれば開放から実用画質と言えます。
細かく判断すると
周辺減光、広角側の周辺減光が目立ちます。周辺減光を気にする場合は全ての焦点距離で1から3段絞り込む必要があります。
解像力を求める場合は全ての焦点距離で2段程度絞ると画質が向上します。3段絞ると回折の影響で画質が低下し始めます。
28から135mmは2段程度の絞り込みで画像が向上します。
200から400mmは倍率色収差が出ます。これは絞り込みで改善することは出来ません。絞り込みでの解像力向上は緩やかで2段程度の絞り込みが比較的安定した画像です。
200から400mmは高倍率ズームとしては満足できますが絞ってもSレンズ等の高画質レンズの解放時の画質とは比べ物になりません。
画質を求める場合の実用絞りは28から35mmでF8。50から135mmでF11。200から400mmでF11から16になります。
クローズアップは広角側はワーキングディスタンスが近すぎるのと周辺が質の低下が大きく実用性が低くいです。400mm等の長焦点距離の方が実用的です。
【携帯性】
400mmを含むレンズとしては小型軽量で常時持ち歩く事ができます。
【総評】
画質を求めると実用絞りがF8〜16と暗いので、ズーム倍率と画質・F値がトレードオフです。
28-400mmの焦点距離が必要な場合は必須のレンズと成りますが400mmの焦点距離が必要でなければ他のレンズを選んだ方が良いかと思います。
私の場合は、24-70mm・24-120mm・24-200mm・70-200mm・80-400mmとの使い分けや併用で使用しています。
200から400mmの画質が良けれは納得の価格ですが、画質を考えると15から16万円台が妥当かと思います。