instax Pal チェキ [ラベンダーブルー]
プリント機能を切り離した手のひらサイズのデジカメ
スライドショー1)外観比較
スライドショー2)簡単な実写比較
1)お人形さん用のテントの中。 |
2)テントの中の撮り方。(他社機で撮影) |
3)「花壇に妖精さんいるよ!」 |
4)花壇とお人形さんの撮影の様子。(他社機で撮影) |
5)オリの中のライオンの主観のショット。 |
6)オリの外からの客観のショット。 |
購入動機
面白半分では無くて面白全部でしたが・・・
殆ど既知のアイデア、そしてその劣化版。
デザインとホールド感
小さくて一見は可愛らしいデザイン。コンペでの受賞歴は有りますが、良く見ると美大出の人の仕事とは思えない醜さ。
ファインダーが無いとか以前に被写体にカメラを向けると言う点では最低。
他のレビュアーの方の仰せの様に電源スイッチとレリーズボタンが逆。
表現力
デジタルカメラとして他機種やスマホとそのまま比較したら勝ち目は無い。このカメラにしか出来ない表現や遊び方がメーカーサイトの動画でも全く見えて来ない。他のレビュアーの方が「スマホで十分」と評価されます。
被写体と至近距離では内蔵のLEDフラッシュが強すぎ、トーンジャンプを引き起こします。
スマホ側で「強制非発光」の設定をすれば良いのですが、アプリの「雷マーク」のアイコンが押しにくい。
画質的には二昔まえの携帯カメラ。こういう用途なら高画素数は不要と言う点は同意しますが、今の時代、お粗末過ぎます。
「批判ばかりして自分では何も出来ない。」と言う苦言も聞えてきそうですが、私は以前JVCケンウッドの「SPORTS CAM」や、もっと昔はソニーのビデオウォークマン+松下の小型カメラで、そう言う遊びは存分に楽しみました。
本機は今時動画が撮れず、防水ですらないのでそういうアクティブな使い方は出来ない。動画と防水を付けたらGoProの類と同じ。
機能性
仕様で謳われている事は一応出来ます。手持ちで、スマホでテザリング撮影と言われても、それでは両手が塞がります。それならスマホや旧来のカメラの方が使い易い。
ファイル名はメディアをフォーマットすると再びDSCF0001から繰り返しますので、ファイル名の重複に注意し、外部保管時にフォルダの変更等が必要。
時折暴走し、電源OFF出来なくなります。その場合、細い針金でリセットボタンを押す必要が有ります。
通信機能の無い電源専用とされたUSB−C端子。それが本当で、データを抜かれ、或いは悪意のあるソフトをインストールされないのなら良いです。一般のパソコンではドライヴとして認識されませんが、念のため本機はパソコンで充電せず、ACアダプタで充電する事をお勧めします。
プライバシーの保護
折角オフラインで使える単体カメラであるのに、表示と操作をスマホに依存します。
アンドロイド端末では「SDカードにアクセスする事をグーグルに許可せよ」とOSが要求して来ます。そうしないとユーザーはSDカードに対してファイル操作が出来ない。
個人的な写真を友人とシェアする為にそれをGAFAMやCIA、KGBの慣れの果て、そして日本にも存在する秘密警察に「テロ防止」の口実の元に写真が持っていかれる事になります。これは「テロ防止」では無く、通信の自由への侵害=人権侵害だと私は考えます。
そして他のレビュアーの方のご指摘の様にSDカードを使いカメラ単体で撮影しても50枚までしか撮影出来ず、一旦スマホへの転送が必要であると音声でアナウンスされます。これは一種の「検閲」です。日本では検閲は法で禁止されていた筈でした。
超広角レンズを装備し、意図せず多くの人々の肖像と周囲の状況が写り込む危険性が有り、マイナンバーと全国民の肖像の紐づけも危惧されています。
超小型で、盗撮やスパイ行為に使えそうなカメラをわざわざ売り、その一方で利用者に検閲を強いるのは民主主義国として如何な物かと思います。
現状写真は紙への印刷よりデータでシェアして楽しむやり方が主流です。
可能な自衛手段としてはOSやアカウントの設定を面倒がらず丁寧に行う事と不用意にスマホ内に写真等のデータを転送せず、残さず、取り外せる外部HDD等にてまめに移動する事だと思います。
或いはSIMカードの抜いてあるタブレット端末等にwifi経由でアプリをインストールし、運用中はwifiをOFFにする事です。そして同じく写真データを外部に移動。
*参考文献:「日本のデジタル社会と法規制 プライバシーと民主主義を守るために」(日本弁護士連合会編 花伝社)
左派政治家やSF作家では無く、日弁連が警告している点が大きいと思います。
以下スマホのレビューにも問題提起していますのでご一読下さい。
https://review.kakaku.com/review/K0001251016/ReviewCD=1619694/#1619694
写真作例
私は元々アウトドア派ですが、インドアも最たる物、お人形さんのブツ撮りの作例です。
被写体のお人形さんはダイソーの「ゆなちゃん」です。本機がお人形さんと比べて如何に小さいのか分かります。
小さいのでお人形さん目線で撮影出来たと思いましたが・・・接近性能の良いレンズとミラーレス機のバリアングル液晶で、十分撮影出来た筈で、わざわざ本機を使う必要は無かったのです。
以下のテントのオモチャのレビュー、写真のexif情報をご参照下さい。使用したカメラが分かります。
https://review.kakaku.com/review/S0000945292/#1621560
1)お人形さん用のテントの中。
2)テントの中の撮り方。(他社機で撮影)
3)「花壇に妖精さんいるよ!」
4)花壇とお人形さんの撮影の様子。(他社機で撮影)
5)オリの中のライオンの主観のショット。
6)オリの外からの客観のショット。
*シルキーピックスPro10でレタッチ。現像ソフト等でパースの修正をある程度すると良いです。
スライドショー
1)外観比較です。
2)簡単な実写比較です。カメラの外観の後に作例。レタッチ、トリミングがあり厳密な比較にはなりません。また接近性能が悪くピンボケになった物もありますがそのまま掲載しました。
かつての安価な防水超広角コンデジDSC880DW
https://review.kakaku.com/review/K0000535771/#851049
私より他の方のレビューに素晴らしい作例がありますので是非ご参照下さい。
かつてのスポーツカムJVCケンウッド「SPORTS CAM」ADIXXION GC-XA2
https://review.kakaku.com/review/K0000546593/#794377
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