LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 II ASPH./POWER O.I.S. H-RSA100400 レビュー・評価

ただただカワセミを大きく撮影したい	モータースポーツでも問題なく使える	2倍テレコンを使えば想像以上の大きさに！
この解像度。もはやマイクロフォーサーズの域を超える！	ライカモノクロームとの相性も良い！	この写真が一番初めに外で撮影したトンボの写真です！

LUMIXのマイクロフォーサーズでカワセミを撮影する時に以前は LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6 II/POWER O.I.S. を使用していました。しかし人間に非常に敏感なカワセミの撮影の場合どうしても35mm換算600mmでは小さくしか撮影できませんでした。この100-300mmのレンズは価格も安く写りも問題なかったのですがやはり焦点距離が足りません。
そこで今回は奮発してこのLEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 IIを購入しました。
このレンズは20万円近くする高価なレンズで購入にずっと躊躇していました。趣味であるカワセミの撮影にはたして20万円を出す価値があるのか？

まずは答えを言いましょう！価値は十二分にありました！

https://youtu.be/hvEyzZCPY9w
https://youtu.be/WWMoSHmx5jw
https://youtu.be/dK19oQ-QCBc
https://youtu.be/asDZvxwdKjY
https://youtu.be/tZtAol6Rxj4
YouTubeでこのレンズのレビュー動画をかなりアップしていますので是非ご覧ください！

このレンズは35mm換算、200-800mmの画角で800mmの際のF値が6.3。決して明るくないレンズですが標準というところでしょうか。
しかしフルサイズ機と比べて決定的な利点があります。それは【軽さ】です。
このアドバンテージは凄まじく、G9PRO?との組み合わせで1.5キロ。なんと小さなショルダーバッグに収まる大きさでちょっとカワセミの撮影をしてこようかな！って感じでチャリンコに乗って気軽に撮影をできる点です。この点はフルサイズ機にはできません。フルサイズ機で800mmの画角を用意しようと思ったらどれだけの重量を覚悟しなければならないか！撮影に行く頻度と気軽さに関しては右にでるものはそういないでしょう。
そしてこのG9PRO?との組み合わせで撮影したカワセミの解像度。これも特筆すべき点です。400mmで撮影したカワセミの解像度はフルサイズ機で撮影したかの様な画が見ることができます。また二倍テレコンが使えて、35mm換算1600mmという途方もない焦点距離が手にはいります。解像度と手軽さという点においてはまずマイクロフォーサーズ機では右に出るものはいないでしょう。

では弱点はないのか？と言われるといろいろあります。

G9PRO?との組み合わせですが、恐らくですが、像面位相差AFが有効なF値はF13未満だと思われます。二倍テレコンを使用した場合、F値が13からになるので像面位相差AFが無効になりコントラストAFの様な挙動になることからそう感じました。またセンサーサイズからなのか二倍テレコンでの解像度が若干ながら落ちます。NIKON Z8 180-600mm+2倍テレコンとの比較ですが、1000mmを超える撮影では、にじみが感じられます。
動画撮影に関しても若干あります。自重でズームが伸びないようにズームリングが固く、動画撮影ではズームをするときにガクガクしてしまいます。これはしょうがない事なのかもしれません。普通この手のレンズで動画撮影をする場合には三脚を使用し焦点距離も固定でするのが普通だと思います。まあ撮影中にズームリングを回して画角を変えて撮影することの方が少ないと思いますが、動画撮影も同じぐらいする自分としてはズームリングが柔らかかったら！と思いました。
G9PRO?では手振れ補正ブーストが使え、35mm換算800mmでの動画撮影でギリギリこの機能が生かせる範囲だと思います。二倍テレコンを使用した場合にはこの範囲を超えて手振れしてしまいますね！だいたい800mmで手持ちで動画を撮影できること自体が異常ともいえる性能なのです！

メリットとデメリットを紹介しましたが、デメリットがまったく気にならないぐらいのメリットがこのレンズにはあります。手軽さと解像度。これは素晴らしい事ですね。事件とも言っていいでしょう。このメリットは他では体感できません。カワセミの撮影との距離が縮まった。これがいかにすごいメリットなのか。小さなショルダーバッグにカメラとレンズを入れチャリンコでカワセミのいる場所まで行き撮影し、撮影した写真や動画がフルサイズ機と遜色ないときた！

革命とも思えるこのレンズの存在はマイクロフォーサーズ機を使っている自分にとっては無くてなならない唯一無二の相棒と言ってもいいでしょう！
衝撃の出会い。これがこのレンズを使っていて思った感想です。
間違いない！

昨年に200/2.8を買ってましたが、キャッシュバックもありテレコンも使える様になるとの事で予約購入しました。

前タイプは使った事がありませんのでズームリングの硬さ等は実感する事は無く、普通の操作感です。
まだ多くの撮影をした訳ではありませんが画質にも満足しています。明るいレンズではありませんのでPC側でのノイズリダクション機能等も活用して行けば良いと思います。
内蔵フードでは遮光効果はあまり期待出来ないと思い、純正フードも買いましたが収納に悩みます。
2型ではテレコンの使用が可能になったのが一番のポイントと思います。200/2.8に付属のx1.4しか持ち合わせていませんが、最大1120mm（35mm判換算）まで伸ばせるのはいいですね。

光学系は1型と変わらないと思いますが、テレコンが使えたり、操作性の改良があったりと正常進化したレンズだと思います。
今まで撮って来なかった野鳥撮影にも挑戦してみたいと思います。

各社フルサイズ用に出している200-600mや200-800mmのマイクロフォーサーズ版といったところです。大きさを比較すると、フルサイズ用が専用カメラバッグを用意する必要があるのに対し、こちらは通常のカメラバッグに収まり、いかに軽量コンパクトかがわかります。
フルサイズ用の同焦点距離のズームレンズを普段使っていると、本レンズはずっと手持ちでも疲れず、驚くほどコンパクトであることを実感します。

以前、I型を使っていたのですが、ボディがG7やG9で望遠側の解像感に不満を感じて売却しましたが、G9IIになってボディ側の解像感が上がったので買い直してみました。確かにG9IIで使うと以前よりも輪郭等の解像感がアップしたように感じます。

光学性能そのものについては、I型と変わらない印象です。解像については、200mmまではF値開放から使え、300mm以上はF8まで絞ってしっかりと解像します。

動体AFについては、I型を使っていた時のボディが旧G9のため正しい比較ができませんが、Panasonicの方が言われるようにG9IIの位相差AFに最適化したという部分は実感できるところです。オリンパスのM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISも購入してみましたが、そちらはG9IIとのAF-Cの相性が良くないのか、鳥の飛翔写真では圧倒的に本レンズの方が歩留まりが高かったです。

手振れ補正については、400mmを仁王立ちで1/60まで、寄り掛かって1/30くらいまではブレませんので、F8に絞って使ってもISO感度が上がり過ぎることはなく、自分の場合はほとんど問題ありません。

II型になってテレコンが使えるようになったのですが、最初はテレコンは持っているものの、今以上に暗くなるので本レンズに付けることはないかと思っていたのですが、試しに1.4倍テレコンを使用してみると、暗くなるので高速シャッターが必要な動体撮影はさすがに厳しいですが、風景等の静止物なら560mm（換算1120mm）でも少し絞ってF11でクッキリ、日中なら手持ち撮影も問題ありません。三脚を使われる方ならISO低感度で綺麗に撮れるのではと思います。

あと、ズームリングも引っ掛かりのあったI型から改善されてスムーズになっており、本レンズを購入するなら、G9IIを使っている方、あるいは将来G9IIに買い替えるなら、中古の多少安いI型を買うよりも、少々高くても新しい?型を断然おすすめします。

1ヶ月使用してみての再レビューになります。
ボディをG9?のみだけではなく、初代G9Proでも試しましたので、その点もふまえて若干加筆しました。
拙い作例は前半3枚がG9?、後半3枚が初代G9との組み合わせで撮影したものになります。

【操作性】
前モデルはズームリングの回転が非常に重かったらしく、その点を改善されたとの事ですが、このモデルもかなり重く、移動時に勝手に伸びないためのロックスイッチがありますが全く必要ないほど重いです。
また、先端に固定されてるレンズフードは気持ち程度しか伸びませんが、気付くと勝手に引っ込んでる事が多々あります。

【表現力】
素晴らしいと思います。
前モデルはテレ端で甘いとの事でしたが、野鳥撮影でほぼテレ端のみで撮った限りでは甘さを感じませんし、隅まできっちりと解像してると感じました。
G9?だけではなく、G9Proとの組み合わせで撮影した後も表現力の印象は変わらなかったです。

【携帯性】
思わず笑っちゃうほど軽いです。
S5?+70-200mmF4のセットよりも軽く、これで換算800mm（テレコン使用で1600mm)まで撮影出来る事は驚きですし、システム総重量の軽量化はマイクロフォーサーズ最大の魅力ですね。

【機能性】
G9?でも速かったですが、初代G9Proでも全く問題ないのでAFに関しては不満の出ないレベルだと思います。
超望遠ズームでこれだけ合焦が速いとノンストレスで撮影出来ますね。

その他、どうにも気になる点が一つありまして、三脚座のフットベースが一点固定で緩みやすい上にアルカスイス互換ではないので、多くの雲台に取り付ける際にはフットベース自体を交換するかプレートを追加する必要があります。
I型でも同じだったと思いますが、ここは是非とも改善して欲しかった点なので評価を1つ下げました。

【総評】
フルサイズで野鳥撮影のための本格的なシステムを組むとなると、金銭面でも重量面でも始める前からウンザリしてしまいますが、これほど軽いシステムなら気軽に野鳥撮影が出来ると実感しました。

ただし、満足度評価は設定がないので星5つとしましたが、一ヶ月使用してみてズームリングの硬さやフットベースの安心感や互換性において結構なストレスを覚えましたので、実質的には星4.5の評価とさせて頂きます。