GO pod ワイヤレス⇔MMCX/2ピン レビュー・評価

Campfire AudioのカスタムIEMであるBonnvilleが届いて1ヵ月経つので、Go Podと合わせてレビューしてみたいと思います。

一日平均5時間程度はワイヤレスアダプターを使用して音楽を聴いていますが、今まではFiioのUTWS5+Equinox、ShureのTW2＋Solsticeという組み合わせを日によって使い分けていました。
座り仕事の際はFiioのQ7＋A18tという重量級の組み合わせにすることもありますが、ワイヤレスアダプター＋CIEMに慣れていると少々の音質的なアドバンテージをメリットにこちらを常用しようという気分になることが少なくなりました。

UTWS5はすっきりした音でダイナミックドライバー1機のEquinoxと相性が良くしばらくメインの機種として使用しておりました。LDACを使用できるファーム1.73で一聴してわかる程度に全体のクリアさも増したのは良かったのですが、バッテリーの持ちが良くて3時間になってしまいました。

TW2はフックが耳へほとんど負担にならないことや完成度の高い操作性とどんなイヤホンと組み合わせてもコンパクトなケースにすっきり収まることなどユーザビリティの上で他を圧倒しています(UTWS5やGo Podは充電が外れやすく、操作性も良いとはいえません)。音質はフラットで、どんなイヤホンと組み合わせてもその機種の良さを引き出してくれるように思います。繊細かつパワフルなSolsticeとの組み合わせもストレスなく長時間音楽に没入するには一番です。

ここ1年は上記の2機種で使いまわしておりましたが、この秋Campfire Audioから新作のBonnvilleがリリースされたのでオーダーを入れ、これを機に気になっていたifiのGo Podを手に入れてみました。

Go Podはタッチパネル操作が使いづらい、専用の設定アプリなどもなく外音取り込み機能もなく、充電が外れやすくケースをひっくり返したりできないといったデメリットがありますが、
音のクオリティの高さは前2機種と値段分の差があると断言してもいいかもしれません。高音域や低音域がどうというのではなく、全体的な音のレベルがそこそこのポータブルDACampと遜色なくなった感じがします。またバッテリーの持ちも良く、7時間程度は連続して使用可能です。


日本でもオーダーが始まったCampfire AudioのBonnville CIEMですが、1ヵ月使用してみて高価なCIEMはこれで最後で良いかもしれないという感想を持ちました。
私は音楽を分析的に聴くのが好きですが、様々な高額イヤホンの試聴を含めてこれほどドラムのキックやベースやコントラバスの輪郭がはっきり聞こえるイヤホンは初めてです。
音場は広大で、Steller Horizonにも採用されていたデュアルダイヤフラムバランスド ・ アーマチュア型ドライバーの特徴である中高域の明瞭さも群を抜いているように思います。
Steller Horizonが美音系で大人しめだったのに対し、Bonnvilleは音楽のダイナミズムを損なうことなく低音域の細部まで分析できるような他では類を見ない音作りになっています。
2023年はSteller Horizonの音に惚れてCIEMでリリースされないことを残念に思っていましたが、より自分の好みに合うイヤホンがCIEMでリリースされる運びとなりとても満足しています。

Bonnville＋Go Podの組み合わせで1ヵ月以上使用してきましたが、ポータブル環境でDAPもアンプもなく、ケーブルに悩まされることもなくこれほど音楽に没入できるようになるとは、UEやShureのイヤホンを知り、RSAのアンプなどを試していた20年前からポータブル界隈も進化したものだと感慨深いものがあります。

自宅での据え置きシステムで音を浴びるような音楽鑑賞とCIEMでの脳内箱庭的な音楽体験はまったく別物としてどちらも自分の生活に欠かせないものなのでこれからもポータブル音響の進化を楽しみにしたいと思います。

訳あって２台目のfainalA8000が手元に。
前々からfiioFD-7が市場に出回ったらfiioでこのタイプを揃えようと思っていたので
ヨドバシで３種類を試聴。(接続はmmcx)
この機種だけダントツに抜けがいい。
数十秒の視聴で即決。
自宅に戻り手持ちのブルーツースdac（３万円以下の３台）＋有線A8000と比較。
もう手持ちのdacの出番は無くなり有線接続専用になった。
iPhonetとの接続でAACなのに有線接続のハイレゾに迫る音質。

ここでふと欲が出て、ifiのdacと有線接続すればもっと臨場感が味わえ
自分好みの音質になるのではないかと？
新たな沼に陥りそう。

※再レビュー　気になり出した事
　　　　　　　周波数特性が10Hzからの20kHz（Ldac）
　　　　　　　サンプリング周波数だけハイレゾ？
　　　　　　　
　　

カスタムIEMをワイヤレス化したい方はこれまでFiio UTWS5が最高峰で、実際使い回しも音もまぁまぁ満足行くレベルにありました。

外音取込は可能だしLDACにも対応しました。イコライザーも非常に優秀。これはこれで名機と言えるでしょう。

そんな中満を持してIFI Audioがリリースした本機ですが、結論として音のクオリティは群を抜いています。スマホと本機のみのお手軽仕様で、手持ちのカスタムIEMは全て現役復帰しました。ボリュームはしっかり取れ、帯域的なバランスと解像度が高く音の輪郭もばっちし。文句ありません。

ただしスマホによるのでしょうがLDACが標準で選ばれない機種の場合は、開発者オプションから一手間かかるとか、それを回避するためには別途第三者アプリが必要といったソフトウェア面の不完全さがありますので、今後のアップデートに期待です。なお外音取込やANCもありませんのでアップデート次第ですが、それはなくても良いかな。

なおマルチファンクションの銀色部分が勝手に押されてしまうなど、ここはUTWS5のようにボタン制の方が良かったと思います。何はともあれ音は良いのでそこに特化したい方向けです。

【デザイン】私にはこれがカッコいいのか悪いのかの判断はできません　嫌いでは無いです

【高音の音質】文句なし

【低音の音質】文句なし

【ノイズの低減】文句なし

※音質は選択するイヤホンでかなり変わると思います　それが楽しいです　今はSHURE846を使っていますがかなりのものだと思います

スマホで動画を見たりするときに、同メーカーのgryphonをBluetoothで繋ぎ、有線イヤホンで聴いていましたが、明らかにそれらよりも音質が上でした　
SteveVaiの”Where The Wild Things Are”を視聴した時、ベース音がハッキリと聴こえたのにはかなりの驚きがありました

音もかなり切れにくいです　ただ、接続は少し不安定かもしれません　NW-WM1AM2だと使い物にならないと言えるレベルでかなりつながりにくかったです　何回か試して成功したと思ったらすぐ接続されなくなりました

iFi-Gaiaというアプリをインストールしたらいいと説明書にあったのですけど、Androidだとifiのサイトから直にダウンロードしないといけないのは少し面倒で不満でした

全体的には気に入りました　それなりに満足しています