『単焦点のDX用レンズです。』 ニコン NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 弥次喜多さんのレビュー・評価

NIKON Z30につけて使用。
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR　があるから使うこともないと思っていたけど、単焦点レンズを使いたくなった。
その昔、フィルムカメラの時代には35mm/f1.4というレンズ１本だけで旅行に出かけて写真をとっていた。そのころの感覚に戻りたくなったのである。懐古趣味みたいなものだろう。

単焦点レンズの良いところはズーム操作がないので、画角を調整するのにあまり悩まずシャッターを切ることができることである。ズームリングもないのでＭＦにしても動かすリングも一つだけなので間違えることもない。そういうシンプルさが好きなのである。
　長くつかっていた３５ｍｍ（３５ｍｍ換算）の画角は肌に染みついているのを感じる。ぱっとみただけでどこまでが絵になるかだいたいわかるのである。このレンズは３５ｍｍ換算で３６ｍｍでほぼ同じ。とても使いやすく感じる。この感覚を求めていたのかもしれない。

f1.7という明るさはうれしい。昨今のデジタルミラーレスは高感度に設定できるので、昼間にf1.7を存分に発揮するような使い方はすくないかもしれない。それでもズームレンズより１段２段明るく使えるので光量が少ないときには使い勝手良く感じるだろう。

このレンズにはVRがついてない。NIKONのAPS-CボディのカメラはVRがついていない。ますます懐古趣味に浸れるとおもた。　ｆ１．７の明るさを生かして手振れをなくすのが良いのだろう。

大きさはNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRより小さいと思っていたのだけど、縮めた状態のNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRよりフードをつけた本レンズは少しだけ大きい。フードは内側に向かってるタイプ。このかたちフードは外側に邪魔に出っ張らないので好きである。

Ｚ３０につけて家の周りを散歩して撮影してみたのだけど、カメラを構えては、ついついＺ３０にはないファインダーを覗こうとしてしまう。これは大きな誤算である。こうなると懐古趣味のためにもZfcが欲しくなってしまう。

画質は開放だと少し甘い感じはするけど、少し絞れば締まってくる。ISOをちょっと高めの３２００とかに設定しておけばｆ４以上に絞って使えると思う。

できることならこれと同じ感じで、焦点距離１６ｍｍ（３５ｍｍ換算：２４ｍｍ）ぐらいの単焦点ＤＸ用ちょっと明るくて開放から使えるようなレンズがあるといいと感じた。ＤＸ用単焦点レンズがいくつかあっても良いのではないだろうか。

ボケとかフォーカスブリージングとか、もう少しつかって気になる点がでたら書き足すかもしれない。

以上