NIKONの歴史に残る名機
約1カ月が経過したのでレビューの更新です。
Z9と基本性能は同じですが、小型化しカメラバッグも通常のもので済むようになり、この季節、お目当てのスポーツと野鳥等がオフシーズンなので今は動体メインの撮影ではなく、Z7IIに代わって日常カメラとなっています。とは言え、お出かけカメラでも結構動体に遭遇する機会があるもので、万能機となっています。
最初のレビューから印象や感想は変わりません。これまでZ9が動体撮影用カメラで日常撮影にはほとんど使ってこなかったことから、Z8の性能が同じだとしても、撮影場所が異なることや小型単焦点レンズや広角レンズを使うことが多くなり、使い勝手の良さに気が付くことが結構ありました。
Z8を一言で表すとしたら、「レスポンスが良く、操作性抜群の何でも撮れる万能機」です。
以下は、最初のレビューです。
Z9に買い増しです。本気撮りのイベント時はZ9とZ7IIの2台持ちでしたが、スポーツ撮影等、動体撮影時はZ7IIに代わることになります。1台運用時もZ8がメイン機となる予定です。
Z8はZ9の下を切っただけという声もありますが、その通りです。しかしながら、私的にも縦位置撮影をしない時には縦グリップが不要なので、できれば軽量化を図りたいと思っていましたが、その下を切り取っただけというのは言うは易しで、熱対策含めて多くのパーツをコンパクト化しなくてはならなかったようで、NIKONの技術陣に脱帽です。
1台運用時は縦グリップが無くなることで、カメラバッグも通常のものに軽量化できるため、ボディ重量の差▲430gに加えて、計▲1kg以上の軽量化となりました。また、Z9が発売されたのが1年半前なので、下を切っただけでは最新のカメラではないのではというと決してそうではなく、Z9がファームアップで随時大きく進化してきたので実質Z9IIとなっており、NIKONの今の最先端のカメラとなります。バグもZ9でつぶしてきたので安心と言えます。
既にZ9でレビューしていますので、改めて自分の使用において使いやすいと思ったところですが、
1.電子シャッター
メカシャッターの振動や音は確かに昔懐かしい心地良さはありますが、そこは最後の一眼レフ機として残しているD850でミラー駆動音とセットで感じるとして、電子シャッター利用は、シャッター・ショックによるブレ防止が元々の第一の目的ですが、15コマ/秒を超える高速連写がメカシャッターでは不可能な領域であることに加え、昨今、スタジアムでのスポーツ撮影や体育館での撮影、静寂な場所での鳥連写撮影等において周囲のカメラマン達もミラーレス機で電子シャッターや静音シャッターを使って撮る人が急増し、静音・消音が必須になってきました。単写でも日常で使う場合は室内等でシャッター音を静かにしたい場面はかなりあるので、状況に応じた音量を設定できるのは便利です。
電子シャッター音のスピーカー位置がZ9のEVF下側から天板右側に移り、しかも歯切れのよい高音になったので人物撮影時に被写体の人にシャッター音が伝わりやすくなりました。ちなみに、スピーカーの位置は富士のX-H2とSONYのα1はボディ左側、PanasonicのS5IIはZ9と同じ位置となっています。
また、電子シャッターのままストロボが使用できるのもメカシャッターへの切り替えが無くなり楽になりました。
2.高画素
常に日常の撮影で高画素が必要という訳ではありませんが、4500万画素での高速連写は、フィールド・スポーツ撮影や野鳥撮影では必要です。トリミング耐性というところですが、高画素でかつ高速連写ができるカメラは、画像が歪まない、使えるEVFを備えているという条件が加わるなら、現行α1とZ8/9しか存在しません。高感度耐性に関しては、同世代の2400万画素機と同じ画素数にして比較した場合、同等か1/2段程度低画素機が良い感じですが、解像感・ディテールの量が桁違いです。大は小を兼ねる以上という点で自分が高画素機を使う理由です。低画素機ならボディが軽量コンパクトという訳ではありませんし。
3.EVF
遅延が無いのはもちろんですが、見え方が自然に感じます。他社機のようにリフレッシュレートを上げると解像度が落ちたり、画面が小さくなることも無いのが使いやすいです。高詳細よりも自然に見えることが大事に感じます。特に動体を追う連写の場合は。
4.4軸チルト液晶
胸位置、腹部位置でカメラを構えることが割と多く、ワンアクションでフリップできるチルト液晶は必須です。光軸がずれないということも重要です。
5.センサーシールド
α1やCanon機でシャッター幕が下りる仕様になっていますが、自分はその機能は使っていません。レンズ交換時にボディキャップをうっかり掴み損なって危うくセンサー表面にぎりぎり当たりそうになったことがあったり、マウントアダプター無しで口径の小さなレンズをうっかり装着しそうになったことや、過去にセンサー表面を指で触れてしまったこともあり、全てその時シャッター幕が下りていたらアウトでした。Z8/9のセンサーシールドはセンサー保護のために本来あるべきものでありがたいです。
Z8もZ9同様、革新的なNIKONの歴史に残る名機になると思います。
- 主な被写体
- 人物
- 風景
- 子供・動物
- 夜景
- 室内
- スポーツ
- 報道
- その他