当サイトでは初のレビューです。尚、私はポタオデ入門から半年程度の新参者です。そのため、音質面の評価は経験不足のために控えさせていただきます。主に機能面や、私が購入に至った経緯などを評価していきます。特に、私のように新参の方々の参考になれば幸いです。
【購入に至った経緯】
?バッテリー非搭載の有線イヤホンに回帰したかった
これは私の主義の問題なのですが、私は『物をできるだけ長く使用したい』と考えております。しかしながら、特にワイヤレスイヤホンの場合、当然ながら駆動のためにバッテリーが必要です。しかしながら、現在の技術では、バッテリーはイヤホンの劣化以上の速度で劣化してしまいます。つまり、バッテリーの寿命≒製品の寿命です。
要するに、バッテリーの寿命に左右されない有線イヤホンを使いたいがために、DAPの購入に至りました。(え?DAPにもバッテリーがついてるだろって??)
?スマホの保存容量不足&?スマホのバッテリー温存のため
私が使用しているスマホ・12 miniは搭載されているバッテリーの容量が小さく、また、小型故にか発熱し易く、バッテリーの消耗が著しいのです。出先でのバッテリー温存のため、DAPを導入しました。(ポアタンではなくDAPにしたのもこのためです)
?公式サイトにて「バランス駆動には上位機種と同等のコイルを搭載」と記載があったから
上位機種も開発している会社の強みですね、上位機種の技術を下位機種にも流用できるのは。
先述の通り、私はバランス駆動目当てに本機種を購入したというのもありますので、この点は非常に大きかったです。
?聞いたことのあるブランドだから
新参者の私にとって、この理由は重要でした。また、大手メーカーであることから、修理などのアフターサービスも充実していると考えました。(そして、後述しますが実際にアフターサービスにはお世話になりました)
【現在の使用環境】
○使用する場所
・通学中や移動中
・自室
○接続している主なイヤホン・ヘッドホン
・Final B3 + 純正バランスケーブル
・TAGO STUDIO T3-01 + 純正バランスケーブル
・SONY MV-1 + 自作OFCバランスケーブル
【実際の使用感】
○大きさ・重さについて
iPhone 12 miniよりも大きいため、少し操作しづらいと感じてしまいます。(ただ、極度に小型化しすぎると発熱が増えてしまうため、このくらいの大きさは必要なのだと、今日も元気に発熱する12miniを見て思いました)
加えて、初DAPの私にとってはズッシリと重いと感じますが、この重さは寧ろ、『いい音のための重さ』だと思えてしまって、大変気に入っております。
○音質と駆動力について
今までスマホ+WF-1000XM4でコーデックはAACだったためか、隔世の感を禁じ得ません(笑)
WALKMANに関する評価で散見される「駆動力が弱い」という評価についてですが、確かにシングルエンド接続においては、駆動力の弱さを実感しました。具体的には、XBA-Z5などの駆動力が必要とされるイヤホンにおいて、シングルエンド接続では、ボワボワした低音になってしまいました。
しかしながら、バランス接続においてはその限りではありません。しっかりとした低音を轟かせてくれましたと感じました。ヘッドホンであるT3-01も、据え置き機であるFiio k9(自宅で使用)と遜色なく使用できております。(尤も、先述の通り私は新参者ですので、本機では駆動力が不十分なイヤホンが存在することを知らないだけなのかもしれませんが)
○UIについて
主に、CDからリッピングした楽曲を、純正プレイヤーである「Wミュージック」にて再生しています。初めてのDAPですが、特に動作が重いだとか、極端にUIが使いづらいということは感じませんでした。
○その他
普段の使用ではさほど困らないのですが、本機(もとい、WALKMANシリーズすべて)は、DACとの相性を非常に選びます。といいますのも、据え置きDAC/アンプの試聴の際に本機からUSB経由で再生しようとすると、3/4くらいの確率で再生できないからです。先日e☆イヤホン様の店頭で据え置きDACを試聴した際も接続がうまくいかず、店員さんに他のメーカーのDAPを持ってきてもらう始末でした。(その節はお世話になりました)
尤も、「WALKMAN」という機器の本来の用途とは外れる使用方法ですし、星の数ほどあるDACすべてとの動作保証を行うなど土台無理な話ですが。
【メーカーによる修理対応とサイドボタンの反応について】
本製品は、2023年2月末頃購入しました。そして9月末頃まで快調に使用していましたが、突然画面に4/5に縦縞模様が出るようになってしまいました。(おそらく、液晶のフラットケーブルが内部で破断したのでしょう)その後、秋葉原にあるソニーサービスステーションへ持ち込み修理。3年ワイド保証の期間内のため、特に問題なく無償修理となりました。
ところが、結局メーカー側では「修理不能」ということになり、代替新造に。(もちろん、無償修理となりましたが)エージング済の半年ほど連れ添った愛機は、メーカーの元へ還ってしまいました。
ところが、代替新造となったことで、一つの副効用がありました。それが「サイドボタンの反応が非常によくなった」という効用です。
本機・ZX707は、様々なレビューにて「サイドボタンの反応が悪い」という評価が散見されます。事実、交換前の愛機も、純正ケース使用時は再生ボタンの反応が非常に悪いものでした。
ところが、代替新造されたものは、純正ケース使用時であっても、すべてのサイドボタンが正常に反応するようになりました。もちろん、交換前後で、使用するケースを交換するようなことはしておりません。
同一条件にて使用しているにも関わらず、サイドボタンの反応に改善が見られたことから、私が購入した時期のロットと交換後のロットで何らかの改善が行われたのかもしれません。
【総括】
初めてのDAPですが、非常に満足です。見事に沼に引きずり込まれました。A8000、買っちゃいました(笑)