『EF-Mフォーマットを強制終了。平気でRF-Sマウントで出直しました』 CANON EOS R10 RF-S18-45 IS STM レンズキット １０年寝たろうさんのレビュー・評価

キヤノンがAPS-C用に10年前に出したEF-Mマウントをこっそりと終了させて、RFマウントにAPS-Cも統合させてしまった、記念すべき??? 第一弾がこのR10です。

ボディにプラスチックマウントのローコストレンズを組み合わせてボディ価格+約1万円となれば、購入するならこのレンズキットですね。単体では RF-S18-45 IS STMは３万円以上の価格となるので、購入するならばこのレンズキットでしょうね。個人的には購入自体をおススメしませんが。

カメラとしては、APS-C第一弾としては意外と出来は良くて、操作系も中上級者のサブ機として、イラつかせないきちんとしたインターフェースを持っています。

しかし、マウントの変更でいろいろと問題点が発生していることを書きます。

まずは、EF-Mマウントの変更によりこれまでのEF-Mマウントレンズ資産が活用できない事。これは中古で安価なレンズ資産が、ソニーEマウントのように安価で容易には手に入らず、ほぼ中古が無いRF-Sマウントやフルサイズ向けのRFマウントレンズは高価なこと。

となると、EFマウントアダプタを購入して、EFレンズを利用する手もありますが、ソニーのように古いモーター非搭載の30年以上の前のAマウントレンズでもAFがほとんどの社外品含むレンズで普通に使える事はなく、20年前程度でも社外品ではAF動作しない可能性も高いことなど、安価に楽しむことはニコンと同様に難しくなります。

最後の問題点は、やはりEF-Mを事実上捨ててしまったこと。私もEOS-Mのユーザなので、こうしたユーザを平気で切り捨てる企業方針には到底賛同することはできません。カメラとしては悪くないのに総合評価が星二つなのはここで星一つ減点しているから。

10年続けたフルサイズも対応できなかった、EF-Mフォーマットを強制終了。平気でRF-Sマウントで出直しました。こういうメーカーの製品を買うことは個人的には到底お勧めできません。