【デザイン】
キヤノンらしい曲線を使った優しいデザインです。
【画質】
ISO1600ですでに画像の特に暗部などが破綻し始め、描写も落ちてきます。
富士のX-T5に近い感じで、通常のAPS-Cより少し小さめのセンサーで3250万画素は厳しいのでしょうか。
ちなみにフルサイズセンサーの面積の約39%の面積となるキヤノンの小さめAPS-Cセンサーでは、フルサイズの約8350画素に相当する超高精細センサーとなり、当然としてフルサイズのたとえば2420万画素しかない、R6mk2のISO6400でも余裕のISO対応力の差は当然といえるものなワケです。
【操作性】
EF-sフォーマットのEOS7Dに相当する機種らしく高い連写性能と、ジョイスティック装備など即応性の高い仕様となっていますが、せっかくの連写性能をスポイルしてしまう、高感度画質の悪さによって思い通りの撮影が出来そうもないシーンがかなりあることが想定されるので星3つです。
【バッテリー】
【携帯性】
画質からすればこちらも星3つですね。
【機能性】
機能性もせっかくの機能が十分に活用できないので星3つです。
【液晶】
このクラスなら普通の162万ドットビューファインダーも236万ドットとクラス並みです。
【ホールド感】
【総評】
操作系に関しては、キヤノンユーザを意識したもので、他社からの乗り換えだとコマンドダイヤルの設置位置などに違和感を感じるかもしれませんが、そこはユーザの手になじむかの問題でしょう。
問題点の一つ目は、キヤノンのフルサイズR6mk2あたりが2400万画素のままなのになぜ小さめキヤノンAPS機で無理するのか? そのあたりが歴代でキヤノンが7を冠すモデルの高いスペックとのせめぎあいなのかもですが、高速連写などISOをあげたくなるシーンでの対応力としては、個人的な見解としてスペックのための3000万画素だと感じました。高感度対応力では明らかに下位機種のR50と比べても劣り、無理せず2400万画素にすべきではと感じました。
二つ目の問題点は、ソニーのEマウントに遅れる事5年のEF-Mマウント登場時の2012年はソニーがフルサイズミラーレス機のα7を登場させた年です。
そのタイミングに登場させたEF-Mマウントがフルサイズミラーレスの想定が不十分だったと10年後にキヤノンは平然と語り、RFマウントで出直して今回はAPSモデルも続々と登場です。
キヤノンの姿勢には厚顔無恥というか驚くほかありませんね。
その間に15年もの間、ソニーはEマウント一本で、APS-C、フルサイズ、業務用ビデオカメラまでまかなうというキヤノンとは180度方向性が異なる、この大きな差には改めて驚きますが、それが本来は当たり前の姿だということ。
ユーザにしてみれば、その一貫性は安心してレンズ資産を増やせることに繋がります。投資が無駄になりませんから。
ニコンとならんでキヤノンも、このような様を目にすると技術力も不十分で、そのようにユーザ切り捨てを平気でするメーカーであるという事実を知っておくことは大事だと考えます。
このカメラは、連写性能に優れるモデルなのに高感度に弱いなど、仕様の整合性がとれていないチグハグさがある、あくまで個人的見解としてはお勧めできないモデルですが、そのように熟慮したモノづくりをしないキヤノンならばままあるということで驚きはありませんね。