『非常に小型軽量かつ大口径。M4/3の哲学を地で行く優秀作』 パナソニック LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH. H-X09 Alpineclimberさんのレビュー・評価

風景サンプル（手持ちハイレゾ50Mpx）	風景サンプル（20Mpx）	風景サンプル（手持ちハイレゾ50Mpx）
スナップサンプル	夜景サンプル	強い逆行のサンプル

【操作性】
操作系はフォーカスリングのみ。非常にシンプルです。シンプルであるがゆえに直感的に操作しやすいくてよいです。フォーカスリングは非常に滑らかに回転します。

【表現力】
大口径レンズですが描写は非常に優秀です。
レビューサイトの評論では四隅が甘いと指摘されることが多いですが、これは意外にも実写ではほとんど気になりませんでした。確かに開放〜プラス２段くらいのF値では四隅に甘さを感じることはありますが、実写であまり気になる感じではありませんでした。もちろん、しっかりと絞れば四隅も締まって非常に解像感の高い画質が得られます。
コントラストや色彩もPanasonicのレンズらしくパンチの効いた味付けで、この辺りも撮影結果が解像感高く感じられる一因かと思われます。
欠点と言えば、強い逆行下ではフレアやゴーストの出方に若干のクセがあるように感じます。比較的光源の影響を受けやすくフレア等の出方自体も目につきやすいため、光の差す角度には若干の気遣いが必要です。

【携帯性】
大口径レンズの割に非常に軽量です。M4/3のデザイン哲学を見事に体現しています。
（外装がプラということもあります。高級感が云々といった議論はありますが、この辺りは割り切り方次第かと）

【機能性】
操作性らんと同様、機能自体は非常にシンプルです。
AFに関しては、静止目標に関しては素早く正確に合焦します。動的目標については今のところ機会に恵まれていないので未検証です。

【総評】
まさにM4/3かくありきといった、コンパクトで非常に優秀なレンズです。M4/3のデザイン哲学を理解してこのフォーマットを利用しているユーザーにとっては極めて満足度の高いレンズになるでしょう。
レビューサイトにあるような四隅の甘さは実写ではさほど気にならず、ゴースト・フレアの出方に若干のクセはあるものの、そもそもの解像力の高さと大口径であることも相まって多彩な表現を楽しめるレンズと言えます。