『キットレンズにできるのでは？ というのは誉め言葉。』 CANON RF100-400mm F5.6-8 IS USM 勉強中中さんのレビュー・評価

RF800mm F11 IS STM のためにR7を購入しましたが、普段使いの望遠ズームというか、さすがに800mm単焦点だけでは不便すぎるので、気合が入っていない時用に入手しました

このコスパと親和性の高さは、キットレンズとして企画されたのでは、と思えてしまう。
このレンズどうですか？と聞かれたら、たぶん推します。

小さくて軽い。
以前タムロンの70-300mmを使っていましたが、長さこそ2Cmほど長いものの、細い軽い。
ミラーレス専用レンズの恩恵だと思います。
望遠端に合わせて、フードは結構な大きさになりますから、余計にレンズの小ささが強調されます。

価格
純正なのに、タムロンやシグマの100-400mm が霞むほどの低価格だと思います。
普通ならサードパーティーに選択肢がないとストレスを感じるところですが、この金額なら迷いませんでした。
“サードパーティー殺し”の二つ名を献上したいと思います。

画質も不満はありません。
AF速度も、Lレンズならもっと早いのだろうと思いながらも、私にとってはこれで十分。

唯一懸念があるとすれば廉価版USMの耐久性でしょうか。
EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM が出た時、AFユニットの耐久性に不安があるとの記事を見かけたのですが、私が入手した個体は約3年でそこが壊れました。
本製品では改善されていることを願いつつ、長期保証を付けました（笑）。

不満なく使える性能を持ちつつ、価格もサイズも肩が凝らないレンズです。
同時に、F値や三脚座が付けられないなど、上を目指したいとも思わせる絶妙の味付けもあります。
（サードパーティーの三脚座がありましたが、鏡筒がそれに見合う強度ではないので、使うならかなり覚悟が要ります）
そのあたりはキットレンズのようなバランス感覚の製品です。
このレンズも、キヤノンの力量を知らしめる本当にすごい企画だと思う、と言ったら褒めすぎでしょうか（笑）。