まさに待ち望んでいたカメラ・・・・・・かも!?
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耐久性はわかりませんが、このグリップの触感は好みです |
日中晴天 ぼけモード |
日中晴天 くっきりモード ひまわり |
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日中晴天 ぼけモード ひまわり |
日中 ぼけモード 蝶と花 |
日中 くっきりモード 風景 |
左手で動画(メイン)を撮りながら、右手では静止画(サブ)を撮りたい。
そんな願いに一歩近づけてくれたのが、このカメラです。
決め手は、右側のズームレバー、そして軽量小型であること。
ズームレバーがあることによって、レンズがズームレンズなら片手だけで画角の変更が出来ます。
コンデジがあるじゃないのと言われるかもしれませんが、コンデジにはやはり画質の壁があって、一眼でこそ欲しかった。
価格も安いし迷うことなく購入しました。
発売日の17日に届いてから10日程経過してのレビューです(静止画4,000ショット、動画100カット程)。
■よかったところ
・ズームレバー。これがなかったら買ってないかも。第一の購入動機です。実際使ってみると、画角の変更用としては実用レベルですが、動画用としては速すぎると感じました。8段階の8は爆速です。1でも動画には早過ぎるくらい。
・動画の録画時間制限がないので、用途が広い。
・電源オプション設定から、モニター開閉でオンオフすることが可能。ホームビデオのような使い勝手になります。
・好みは色々と思いますが、このカメラのグリップの触感は好みです。
・ウインドスクリーン付きは、ちょっとした動画撮影では便利! 風速10mくらいの場所でも大丈夫でした。
・最新のワイヤレスマイクにも対応しているところ(デジタルオーディオインターフェース対応)。これが第二の購入動機です。こういった気軽に扱えるカメラと組み合わせて使ってみたかったので、まさに渡りに船でした。
・スローでも手振れ補正(スタンダード)が効くところ。なお、このカメラの想定する主目的はスチル用として購入しました。ときどき動画、風の強い日の音声のみ使用などをイメージしています。
・USB Type-C…これからの主流でしょう。
・バリアングル液晶
■よいとも悪いともいえないところ
・背景ぼけ切り換えボタン…ボケはZV-1に比べると、キットレンズでもボケ過ぎるくらいにボケます。くっきりは、おそらくF11固定(ボケは開放)で、少しでも暗いとシャッター速度が遅くなり過ぎる傾向があります。設定を変えれば回避できますが、それだったら最初からマニュアルで撮ります。遊び感覚で使う分には面白いです。
・録画時の赤枠が画面の大きさに対してやや太い。なお、表示オフにすることは出来ます。
・商品レビューボタン…使用機会がないのでなんとも言えません。使わない人はカスタムボタンに充てるといいかもしれません。
・AF補助光がなくなりました。もともと使わないので、なくなってよかったとも言えます。
■ここがちょっと
・くっきりモード(F11)では、日中でも日陰くらいの明るさではシャッター速度が遅くなりすぎて、手持ちでは実用になりにくいと感じました。
・レンズにもよるのかもしれませが、キットレンズではローリングシャッターがけっこう感じられます。パンさせて撮るときは要注意です。
・モニターはZV-1と同じサイズ。画質があまりよくない(α6000番台に比べると表示面積が若干小さい・白トビ、黒つぶれしやすいと感じます)。モニターで、白トビ、黒つぶれしていても実際にはちゃんと撮れていることが多いです。このあたりは勘と慣れが必要かと。
・手ブレ補正はありがたいですが、動画の手ブレ補正アクティブモードのときのクロップがけっこう大きい。
・付属品のストラップがしょぼい。でも安いので文句は言いません。
■音質について
初期設定では録音レベルが大き過ぎて暗ノイズも目立つので、半分以下程度に下げて、編集ソフトで調整して使っています。
ZV-1とは外観は似ていますが、わずかによくなったかなと感じています。
ZV-1を手放したのは、手振れ補正がいまひとつということもありましたが、音の部分が一番大きかったです。けしてこの手のカメラに高音質を望んでいるわけではないですが、最低限、大き目の太鼓程度の音域のものがそれらしく聴こえないようでは音楽物等には使えないと感じています。
音声別録りまでするくらいなら他の適した(ガチな)カメラを使いますし、サクッとそれなりに録れて欲しいという期待があります。
コロナ禍ということもあり、まだそれ程試したわけではありませんが、今のところギリ及第点という印象で、ZV-E10 は使い続けるカメラになると思います。
見た目の新規性ばかりでなく、収音の方向や指向性が変えられるみたいな工夫でもあれば、もっとよかったかなと思います。
■設定画面について
おっ、変わったなと感じた部分です。
α6300と比べるとかなりの項目が増えています。6400や6600を使っている人にはそこまで感じられないかもしれませんが、6300からだとアスペクト比が2種類から4種類になっていたり、インターバル撮影も標準で出来るように(6300はオプションだった)なりました。
さらに動画カメラらしくAFトランジション速度や感度の変更が出来たり、ズーム速度は撮影前と撮影時の2通りの速度の変更が設定でき(ただしズーム速度が速すぎて、動画撮影用としては早いほうはほとんど使わないかと)。可変ズームはリモコン使用の場合のみです。ピクチャープロファイルにHLGが追加されました。
スローやクイックのフレームレートの数値もいろいろに変えられます。
音声出力タイミングの変更という芸の細かいことまで出来ます。
エントリー機とはとても思えないくらい様々な設定が出来ます。
ダイヤルボタンがないので、カスタム専用ボタンのひとつくらいは欲しかったかなと感じています。
どれか機能ボタンをつぶすとすると、動画録画ボタン(その場合、シャッターボタンで録画できる設定にする)か商品レビューボタンかなと思い、商品レビューボタンは使わないので、カスタムにあてました。ダイヤルのなくなったストレスがかなり軽減されました。
■総評
アイデア満載で、まだまだといった部分もありますが、ここをスタートラインにどんどんよくなっていって欲しいカメラです。
一眼の入門用として、遊びカメラ、日常の記録用、スーパーサブとしても、様々な場面と用途で使えるカメラだと感じました。