受注停止後に運良く店舗在庫で買えました。
【デザイン】
SONYのミラーレス。
といった感じで、他のαと同様、かっこいいです。
他社にはあまりない直線を基調としたデザインです。
コンパクトでファインダーの出っ張り等なく、スタイリッシュでかっこいいです。
ボディはプラスチック製のようですが、しっかりした作りで安っぽさは感じません。
ウインドスクリーンをつけるとなんだか可愛らしくなります。
【画質】
他のAPS-Cのαと同様のセンサーだと思います。
数世代で使われているので、画質は保証されたものです。
jpgはカメラ内で補正されているようで、解像度も発色も良くとても綺麗です。青は特に綺麗に描写されています。
ただ、RAWは発色も解像度も悪くイマイチです。
解像度はレンズにも影響されそうですが、同時保存のjpgと比較しても解像度が悪いです。
静止画の低評価はこの辺りが影響でしょうか?
綺麗とは言っても、最新の2600万画素のカメラよりは劣る気がします。
ノイズもPENTAXやNIKONと比べると粗い気がします。
動画に関しては他のサイトのレビューのほうが参考になると思います。前提として私はこのカメラを作品撮りではなく、ホームビデオとして使っています。You Tube等で他の人に見てもらうという使い方ではなく、家族で思い出を楽しむため、として使っています。
4K24pはクロップされず撮影できますが、映像はカクつきがある感じがします。ただ、4Kテレビで再生した映像の繊細さは圧巻です。
アクティブ手ブレ補正は優秀で、歩きながら撮影してもブレの少ない映像が撮れます。しかし、過剰な期待は禁物で、歩きながら撮っていると振動で映像のブレは発生しています。大きくクロップされるので、広角レンズが欲しくなります。
夜間にアクティブ手ブレ補正を使うと、光源がにじむような写りになり、映像酔いしそうですので、夜間は要注意です。
フルHDですが、どのフレームレートを選んでもあまり良くないと思います。表現が難しいですが、なんというか粗い?気がします。
【操作性】
シャッターと録画ボタンが分かれているのでときどき間違えます。
シャッターボタンのスイッチが電源オン・オフではなく、ズームです。NIKONやPENTAXのカメラを使っているので、起動時に間違えることがあります。
それ以外は直感的にマニュアルを見なくても操作できます。
自分を含めて家族を撮ることを考えると、バリアングルはとても便利です。
商品レビューモードやボケ具合切り替えボタン、タッチパネルなどカメラに詳しくない人でも直感的に操作できるUIは素晴らしいです。
【バッテリー】
USB-Cで充電できる事が最大のメリットです。iPad、スマートフォンと充電器が共用できるので荷物が減ります。
ただ、消費は早いです。4Kで撮っていると半日くらいで無くなる感じです。
【携帯性】
一眼レフのAPS-Cは軽い!と思っていましたが、はるかに超越する軽さです。
ファインダーもないのでカバンへの収まりも良いです。
使うか分からないけど、とりあえずカバンに入れておこう。と思えるサイズ感です。
【機能性】
瞳AFに感動しました。小さく映る人でもしっかり認識します。PENTAXのカメラではありえなかったピントを追い続ける感覚はまさに異次元です。
一眼レフと違って画面のどこでもピントが合うのは素晴らしく表現の幅が広がります。
前述の通り、アクティブ手ブレ補正は素晴らしいですが、個人的には手ブレ補正オフ+catalyst browseでの補正が良いと思います。
メタデータを使って補正してくれるので、カメラの「アクティブ手ブレ補正」並の補正が可能です。
「α7S III」や「α7C」等の上位機種と同じように補正できるのは大きなメリットです。
補正にはPCスペックが必要なのが困るところです。
【液晶】
屋外晴天モードがあり、ファインダーが無くても問題なしです。
バリアングルで液晶を閉じた状態でも撮影できるので、「液晶を使った撮影禁止」の暗い場所でも使えるので便利です。この点だけでも買ってよかったと思えます。
【ホールド感】
コンパクトなのでグリップは浅めですが、しっかり握れます。手は大きい方ではないので、小指が余ったりすることもありません。
GP-VPT2BTを使うと動画撮影も安定します。
【総評】
SONY製品って持っているだけでも気分が良くモチベーションが上がる気がします。
今日はSONYのカメラを持っていこう。と思うだけで、日々の暗い気持ちがほんの少しだけ気分が明るくなります。
数世代使われているセンサーやファインダー無しなどでコストダウンをしているものと思います。価格もそれなりに安いですが、コスパが良いか?と聞かれると、微妙です。
クロップを考慮し超広角レンズがほぼ必須になることやグリップ・SDカード、予備バッテリーやモバイルバッテリー等必要になり結局20万円近くかかってしまいます。また、画質もまあまあ、であることを考えると、もう少しお金を足して、フルサイズ、またはもっと身軽にVZ-1のほうが良いと思います。
マイナス面もありますが、いいカメラです。かっこいいし、コンパクトでどこへでも持っていけるし、マウントアダプターでどんなレンズも付けられるので、一眼レフやフィルムカメラのお供にも最適です。
Eマウントなので、最高峰のGMレンズやコスパ最強のシグマ・タムロン、ZEISSやVoigtlander、非常に安価な中華レンズなど楽しみ方も無限です。
作品造りには向いていないと思いますが、個人で楽しむ思い出の動画、写真など、高速AFとコンパクトなボディは最適です。
お金が無限にあれば、ハイエンドなもっと高性能なカメラはたくさんあります。
でも、自分で気に入った物を使うのが一番良いと思います。
素敵で楽しいカメラです。おすすめです。