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強い逆光でも安心してレンズを向けられます |
スナップ撮影へも汎用性が高い |
超広角らしいダイナミックな構図が得られます |
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PROレンズらしく近接撮影も得意です |
建築物の屋内撮影でも使いやすい画角 |
レンズ内手ぶれ補正無しでも心配ありません |
※末尾に【追記】を追加
M.ZUIKOレンズの超広角ズームといえば初期に登場した9-18mm F4-5.6と2015年に登場した7-14mm F2.8 PROがあります。
前者はコンパクトながら画質もデザインも旧世代だし、後者は明るさが特徴の出目金レンズです。
7-14mmの画質は素晴らしく、星景でもF2.8の明るさがモノを言うのですがさすがに持ち歩きには大きく重い、またソフトフィルターなどはマウント内に仕込む必要があります。
そして登場した待望のF4超広角ズーム、しかもPROレンズと来れば期待が膨らみます。
発売即購入して使っています。
【操作性】
鏡胴部分の大きさは12-40mm F2.8 PROと同等ですが、超広角の画角でフィルターを使えるようにとフィルター枠が72mmの大きさがあります。
(前玉自体は4cm径ほどしかない)
そのためフードも含めてそれなりの大きさがあり、E-M5系ではアンバランスかもしれません。
使用時にはズームリングを回してレンズを繰り出す沈胴式で、繰り出さないと「ズームリングを回し繰り出してください」というメッセージが表示されます。
使い込むにしたがって繰り出し操作はそれほど面倒でなくなります。
私はこのレンズを装着した時点で繰り出したままにしています。
フォーカスリングやズームリングの滑らかさ、MFクラッチの使い心地は従来のPROレンズに並ぶもので操作性には問題を感じませんでした。
【表現力】
超広角での画角は強いパースが楽しめる上、PROレンズらしく周辺に至るまで高画質です。
まだ星景撮影は試していませんが、元々周辺まで光量が豊富でコマ収差の少ないPROレンズなら安心して使えそうです。
もっともF4のためF2.8レンズより露出時間が2倍かかるなどの点は不利なので、主に比較明合成で光跡を残す撮影用途に向いていそうです。
レンズを交換することなく50mm相当まで使えるのは、建築物や室内撮影では大変役立ちます。
直線の多い被写体でも目障りな歪みは少なく、また光源が入るような時でもゴーストやフレアは最小限です。
PROレンズらしさは近接撮影時にも実感できます。
超広角を活かしたワイドマクロ撮影も楽しめるし、F4でも被写体との距離次第ではかなりボケを演出できます。
ただしボケ味自体は滲むような柔らかさは少なく、やや固さが目に付くものの不快なほどではありません。
【携帯性】
先述の通りフィルター枠の大きさもあってE-M1XまたはE-M1系とのマッチングが佳さそうです。
未使用時は沈胴式のため全長が縮むのでカメラバッグ内での収まりは良好です。
しかし手軽に持ち歩くにはやや大きいので9-18mm F4-5.6のリニューアルを望みたいですね。
【機能性】
このレンズの特徴のひとつにフロントフィルターが使える点があります。
NDフィルターやPLフィルターなどが手軽に活用できるのは大変便利です。
PLフィルターを併用する機会が多いのですが、薄枠タイプなら蹴られの心配はありません。
ただNDフィルターを重ね付けするような時には蹴られが生じるかもしれません。
PROレンズならではの防塵・防滴性能、MFクラッチといった一通りの機能は備わっており、メインレンズとして活用しても不足はないと思います。
このレンズと12-100mm F4 IS PROを持てば超広角から望遠まで非常にコンパクトに持ち歩けます。
【総評】
OM-Dのボディには9-18mm F4-5.6では物足りない、7-14mm F2.8 PROでは大きく重い、そんな時に登場した待望のF4ズームです。
50mm相当まで必要かとも思いましたが、実際に使ってみると意外なほど便利です。
防塵防滴などの強靭さやフッ素コートは信頼性が高くフィールドレンズに好適です。
発売直後なのでやや高価なのと、12-45mm F4に近いコンパクトさを期待していた向きには購入を検討される場合に敷居の高さを感じるかと思います。
望遠レンズに比べると使いこなしを求められますが、ネイチャーや建築物が好きな方にはおススメできます。
【追記】
とかく50mm相当までカバーする超広角ズームレンズのラインナップとして捉えられがちです。
一方で逆に16mm相当までカバーする標準ズームレンズという考え方もできます。
1日E-M1 MarkIIIに装着して撮り歩いてみましたが、スナップ撮影への汎用性の高さも実感しました。
沈胴式の部分は常に繰り出しておけばシャッターチャンスを逃しません。
スナップで多用する24mm、28mm、35mm、50mmといった焦点域をカバーし、更に16mm相当までダイナミックな画角を楽しめるのはなかなか得難いものです。
ニコン(発売中止)やカシオのコンデジにあったような広角〜標準域のズームレンジはなかなかいい所に目をつけたと思います。