IE 900
- 全周波数帯域で透明感あふれるニュートラルなサウンドを再現する有線イヤホン。とくに高域に関して、豊かさとクリアな音質を実現。
- 高性能シングルダイナミックドライバーを採用し、左右の位相のよさ、全帯域におけるつながりの高さ、低域の量感、音の抜け感などにすぐれている。
- ケーブルは3.5mmステレオミニプラグ(L型)、2.5mm(バランス)、4.4mm Pentaconn(バランス)の3本が付属。
IE 900のハウジングをしげしげと眺める
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IE 900 店頭での実機 |
IE 900とIE 800Sの周波数特性差 |
IE 900の構造 |
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IE 900内容物一式 |
【デザイン】
複雑な渦巻き模様が施され、工作精度の拘りを感じさせる。ノズルの出口がソニーの一部のヘッドホンで用いられているフィボナッチパターングリルを思わせるような凝った作りはIE 300と同様である。
【低音の音質】【高音の音質】
ダンピングの効いた低音と響きのある明るい中高音のコンビネーションと言った感じである。この辺りのチューニングはHD 560Sにも通じるものがあってここ最近のSennheiserのトレンドなのだろうか。
SennheiserによればIE 900はIE 800Sからさらに進化と言う事だが高音の突き抜け感はセラミックハウジングのIE 800Sが優っているようでハイエンド同士の使い分けも可能だろう。
【フィット感】
ハウジング全体が耳介や外耳道をカポッと覆うタイプではなく、コンパクトに仕上がっている。ステムの角度が合わない人もいるかもしれないのでその辺りは慎重に確認した方が良いと思う。
【外音遮断性】【音漏れ防止】
いわゆるシュア掛けの形状としては良くもなく悪くもないと言った所である。ユニバーサル機を装着した瞬間に感じられる遮音感までは至らない。
【操作性】【携帯性】
ハイエンドイヤホンだがケーブルがごつ過ぎる事は無い。Sennheiserの高級イヤホンで良く見かけるようなサイズ感のキャリングケースが付属するので未使用時はそれに収める事が多いと思う。まあ、携帯性を求めるような機種ではないしこれはこれで普通に有りと言った所だろう。
【機能性】
付属ケーブルが多彩で3.5mmアンバランスに加え、4.4mmバランス、2.5mmバランスも同梱される。着脱式ケーブルは見た目MMCXに似ているが互換性は無い。
付属イヤーピースはシリコンに加えてフォームタイプも付属する。サイズがS/M/Lの3種類だけというのは少し残念、ハイエンドなら中間サイズも揃えた方が良かったのではないだろうか。
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