『続：信頼の東芝製』 バッファロー CANVIO DESKTOP HD-TDA6U3-B [ブラック] lp82145さんのレビュー・評価

内容物と付属品	ポータブルHDD（CANVIO HD-TPA4U3）との大きさの比較	ポータブルHDD（CANVIO HD-TPA4U3）との厚さの比較
USB-SSD（バッファロー製 SSD-PUT1.0U3-B）との大きさの比較	ベンチマークの結果	ディスクの詳細（Crystal DiscInfo）

デジイチ使いのため、膨大な画像データを保管するためのストレージは必須です。
過去においてはDVD-RやBD-Rを使っていたこともあるのですが、高画素化にともなうデータの肥大化、転送速度、容量当たりの単価といった観点を踏まえて、現状においては、外付けハードディスクに二重保管するようにしています
（外部電源タイプの外付けハードディスクと、ポータブルタイプの外付けハードディスクを併用しています）。

このうち、現在使用している、外部電源タイプ〔3.5インチタイプ〕のハードディスクドライブの残容量が危なくなってきましたので、追加用に購入しました。

選択基準は以下の通りです。

・容量あたりの単価が安いこと
・信頼できるメーカーの製品であること

容量あたりの単価（1GBあたりの単価）については（購入時（令和6年3月）の価格（約12,000円）を基準とすれば）、”2円/GB”となります。
さすがに、SDDと比べた場合はもちろんのこと、ポータブルHDDと比べても圧倒的に安価です。

なお、以前に〔本製品と同様の〕東芝製／バッファロー販売のHDDとして「CANVIO HD-TPA4U3」を購入しています（ただし、あちらはポータブルHDDとなります）。
同製品との比較も織り交ぜながら、レビューしていきます。

「HD-TPA4U3」の、価格ドットコムにおける拙レビュー https://review.kakaku.com/review/K0001261821/ReviewCD=1688561/

【読込速度／書込速度】
シーケンシャルリード／ライトは、さすがにポータブルタイプと比べると速いです。
SSDと比べるのは酷ですが、USB-SSD（当方の環境での実効速度として、おおむね400MB/s程度）と比べるならば、そこまで見劣りするわけではありません。

ランダムリード／ライトが遅いのは、ハードディスクの宿命ですので、諦めて受け入れる必要があります
（それにしても、ランダムライトがポータブルタイプのHD-TPA4U3よりも露骨に遅いのは、個体差なのか計測誤差なのか・・・
どちらのドライブも、当方手持ちのLenovo製G540の同じUSBポートに、同じケーブルで接続して、同じベンチマークソフト（バージョンの違いはありますが）で速度を測定しているのですが・・・）。

【転送速度】
ハードディスクということを踏まえると、「こんなもの」というべきでしょう。

【静音性】
ハードディスクですから、物理的にディスクが回転する音と、ヘッドが動作する際の音はします。
ただし、これもまた「ハードディスクの宿命」ですから、そういうものとして受け入れる必要があります。
個人的には、「気になる動作音」ではありません。

【耐久性】
購入直後につき、無評価とします。
この点に期待して知名度の高いメーカー品にしていますので、期待に応えてもらいたいものです。

【デザイン】
可も無く不可も無し。
真っ黒な箱です。

“TOSHIBA”のロゴがさりげなく印字されていることが、メーカーの誇りのあらわれでしょう。

筐体は全面的にプラスチック製であり、正直安っぽいです。
もっとも、実際に〔容量の割には〕安い側の製品なのですから、そこを批判するのも間違いでしょう。
プラスチック製の筐体とはいうものの、〔3月に導入してテストしている事情もあるのでしょうが〕今のところ、発熱や放熱に問題があるとは思えません。

大きさのイメージについては、添付画像をご参照ください。
3.5インチタイプの外付けドライブとしては、“若干小さめ”ではないかと思われます。
もちろん、ポータブルHDDやSSDに比べると大きくて分厚いので、“大きな弁当箱状態”ではあるのですが・・・
（どのみち、持ち運ぶわけではありませんので、大きさや厚さや重さについては気にしません）。

【総評】
外部電源タイプ〔3.5インチタイプのハードディスクをケースに収めたもの〕だけあって、SSDと比べてはもちろん、ポータブルHDDと比べても、“容量あたりの単価は圧倒的に安い”です。
おそらく、現時点〔令和6年3月時点〕においては、この6TBクラスこそが、「容量あたりの単価」という意味で、最もコストパフォーマンスが高いと思われます
（もちろん、技術の進歩と大容量化に応じて、「容量あたりの単価」にもとづくコストパフォーマンスは変化していきます）。

また、〔ハードディスク製造メーカーの自社製品を除けば〕「内蔵ドライブのメーカーが公表されていないのでおみくじ状態」になるところ、本製品においては「東芝製ドライブ」であることが明記されており、アピールポイントともなっています。
「ハズレなしの確実なおみくじ（？）」という点でも、無用のストレスを抱える必要がないがゆえに、安心して本製品を選ぶことができました。

同じく東芝製／バッファロー販売の（ポータブルタイプの）HD-TPA4U3の動作がこれまで実際に使用してきた限りでは「安定」していることによる「信頼」も、本製品の選択に際しては大いに影響しています。

また、本製品は外部電源を必須としています。
いちいちコンセントの空きを探さなければならないことは、一面では不便といえます。
他方で、確実に給電されるからこそ、ポータブルHDDよりも安定して動作することも事実ですので−−ポータブルHDDの場合、ノートパソコンのUSBポートからの給電だけではときどき「落ちる」ことがあります−−、これはこれで「あり」だと思います。

せっかくの大容量ですので、デジイチの撮影データや動画ファイルのデータの保管場所として、今後しばらくは活躍してもらいたいものです。