『「コスト度外視で“深淵”へ挑戦」まさにその通りでした。』 DENON AVC-A110 ピッツ2010さんのレビュー・評価

【デザイン】
デノンのAVアンプ共通のデザインで、取り立てて素晴らしいデザインだとは思いませんが、アイディアンティがあって良いと思いました。
【操作性】
これも特筆すべきことはありませんが、普通に使っていて問題ありません。アプリの使い勝手も良いと思います。
【音質】
期待通り素晴らしいです。サラウンド空間はまさに深淵と言う感じで、DTS-Xやアトモスでは部屋一杯に空間が広がります。また２chの音楽再生においても、ピュアオーディオレベルと何ら遜色がないレベルで鳴ります。デノンの特徴と言われている図太いエネルギッシュな音はまさに期待していた通りでした。
【パワー】
スペック通り、普通の家で使用する限り、十分ばパワーがあります。13個のアンプを自由にアサイン出来るのも魅力です。現在フロントバイアンプ、サラウンド、トップフロント、トップリアで鳴らしています。
【機能性】
デノンの自動設定機能であるAudysseyですが、前機のSC -LX87の方がフルオートで良かったと思います。あまり詳しくないのですが、低音の遅延補正とかはやってくれないようです。またスピーカーがフロア型でも「小」に判定されてしまうことが多く、マニュアルで設定を変える必要があります。
【入出力端子】
必要十分です。
【サイズ】
大きいし、重いです。この歳になると２５キロが限界なので、ギリギリですね。この重さが高音質にうまく作用しているとは思います。
【総評】
AVアンプの世界も年毎にメーカーが少なくなっており、寂しい限りですが、そんな中でこれだけの性能を持った製品を出してくれる、デノンに感謝です。DTS-XやDolby Atmosの音場がこれだけ素晴らしいものだとは、購入するまで認識していませんでした。また２chのミュージックビデオなどをサラウンド化して再生しても、前のSC -LX87では聴けたものではありませんでしたが、本機ではなかなかの音質で聴くことが出来ます。少々値が張りますがそれだけの価値は十分あると思います。