『性能、ルックスともにXシリーズのフラッグシップ』 富士フイルム FUJIFILM X-T4 レンズキット [シルバー] ありゃいんさんのレビュー・評価

志賀高原のワタスゲ

α6500からX-T2、T3を経てα7cに移行。
メインマシンがα7R3なのでXに戻るつもりはなかったが、シャッター音やフィーリング、ファインダーの見えにくさ等々7cのあまりのチープさに使う気が失せてしまいX-T4に戻ってきました。
私の被写体は風景、山岳写真で、知り合いのダンスチームの動画もかなりの頻度で撮影しています。
山岳写真ではXがメイン機になります。

【デザイン】
メカニックデザインがとても良いです。精巧な時計のようなシルバーが私の愛機になりました。
これが選んだ理由のNo2だったりします。

【画質】
精細感、均質性、発色、低いノイズなど文句なしです。
特に自然風景の緑色の表現は他を寄せつけない完成度。?α?ではなかなか表現出来ない世界が見えます。
但し画質はレンズ性能に依存するため、良いレンズが必要です。

【操作性】
独特な操作性なので慣れるしかありません。
使いやすいとは言えないものの、最悪のαよりは多少良いかと思います。
この辺はパナソニックが最良ですが、結局は慣れですね。

【バッテリー】
容量が増えて安心して撮影出来るようになりました。
しかし、充電器が付属しないのは欠点で、気をつけないと買った後にあれ？っとなるでしょう。

【携帯性】
スペック場でわかりますが、持ってみてさらに大きい感じがします。
6Dあたりのフルサイズと変わらなくなってしまいました。
機能性の豊富さとのトレードオフになりますが、重さもズッシリときますね。

【機能性】
十分な機能性で、ないものは無い、そんな感じです。
私には不要な機能もありますがX-T4を選ぶ人はこれで良いのでしょう。

【液晶】
バリアングルって使いにくいって毎回思いながら使っています。
チルトが良かったなぁ、と毎回思うものの、無いものねだりなのかもしれません。

【ホールド感】
まあまあかなと。
X-T3比で悪くはありません。
しかしα7R3とでは比較にならず。
さらに大きくなると困るので、これは妥協点ですね。
世間が言うほどグリップは悪くないので、どうでもいい感はあります。

【総評】
T4はXシリーズの集大成です。
全てにおいて最新最速、機能もないものは無い、Xのみならず他社を含むAPS-Cシステム全体のフラッグシップな領域に到達したのではないでしょうか。

ただし、カメラは良いとして、問題はレンズ。
汚れやすく汚れが取りにくい、フードのかみ合わせが悪い、など組み立て精度が低く感じられるんです。
αも当初はその傾向でしたが、α7R2あたりから良くなりました。
キャノンのRFレンズは素晴らしいですね。

総評が星４なのは、重くてでかいこと、バリアングルが今ひとつなところ、レンズの構造的な問題がマイナス要因です。