オリンパス機では最適の選択
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ライブNDの恩恵 |
センサーサイズの比較 |
サムレスト比較 |
【デザイン】
ノスタルジックでありながら 先進的な印象だ。
フルメタルボディの質感が なかなかイイ。
現在所有しているEOSRや所有歴のあるD750もマグネシウム合金だが、それらよりもフルメタル然としたデザインと質感だ。
【画質】
「マイクロフォーサーズはさすがにフルサイズの画質にはかなわない」という一般論に異論はないが、私の使用用途では想定以上に納得できる画質だ。
本機の画質の良し悪しの評価については どのような比較をするかによってさまざまな評価ができると思う。
?レフレックス機とミラーレスの違い
ミラーショックとピンズレがないミラーレスの本機が優位
?センサーサイズの違い
フォーサーズのセンサー面積はフルサイズの1/4程度と小さいが、APS-Cと比べると70%程の面積はあるため 大きくビハインドとなることはない。
?被写体での比較
ポートレートなどボケを活かしたい被写体ではやや物足りなさを感じるが、明るいレンズで寄って撮れば ある程度の絵作りはできる。
風景などパンフォーカスがスタンダードな場合は十分な画質を得られる。
?撮影シーンでの比較
高感度域は苦手だが、明るいシーンでは他機種との優劣の差は感じない。
?撮影後の画像媒体種別、サイズの違い
A3サイズ程度の紙媒体やPC端末で鑑賞する程度なら他機種と優劣の差は感じない。
携帯端末で画像共有するケースでオリジナル画像であれば、恐ろしく高画質。
?その他
ハイレゾ機能は画質のクオリティーに貢献し、見方によっては3000万画素フルサイズと肩を並べるくらいの画質になる。
ライブND機能は写真の幅を広げ、滝などの撮影では理想的な絵作りができる。
【操作性】
本機と併用しているEOSR・EOSRPと比較して なかなか工夫されていると感じるのが ダイヤルのわずかな傾斜だ。取るに足らない些細なことかもしれないが、本機の傾斜を持たせたダイヤルの操作感はユーザー目線に立ったメーカーの配慮を感じる。
操作性での唯一のマイナス面はメニュー画面に表示される解説コメントだ。メニュー項目を移動させると解説コメントも連動して(挙動)して表示される。
You Tubeで見たくもないバナー広告が表示されるのを彷彿とさせるくらいウザったい。この解説表示はメーカーの親切心が裏目に出た典型のような気がする。
【バッテリー】
ミラーレス機として標準的なスタミナ。他機種と同様に予備があると安心だ。
【携帯性】
フルサイズのEOSRP+RF24-105 F4-7.1が 880g。本機レンズキットが960g。
この状況を 画質と質量の逆転現象とネガティブに捉えるか、フルメタル然とした質感故のことと納得するかはユーザー次第だ。
【機能性】
本機導入のトリガーになったのがライブND機能。
一眼を趣味にして以来 30年以上 一瞬を切り取ってきただけのような気がする。流れを感じさせる滝や渓流の写真には趣を感じていたがNDフィルターとは縁がなかった。
優秀な映像エンジンの恩恵によってもたらされたライブND機能は私にとって写真の幅を広げてくれる最高の機能だ。
【液晶】
バリアングル液晶は撮影アングルの幅が広がる。
【ホールド感】
併用するEOSR.EOSRPも評価できるグリップだが、本機のホールド感の素晴らしさは特筆できる。
グリップに重要なサムレスト部の肝心な位置にボタンを配置したEOSRマウントの2機種はホールド感を損ねている。
本機のホールド感は最高レベルと言っても過言ではない。
【総評】
「センサーサイズが小さいカメラは きっと画質に満足できないだろう」という概念を持っていたことから なかなか踏み込めなかったマイクロフォーサーズだが、フルサイズと比べても劣後に感じることは殆どなく、驚異的な防塵防滴性能、ボディ単体で7段分の強力な手ブレ補正、ライブND、手持ちハイレゾなど、安心・多彩・多様な機能は、機種によってはフルサイズやAPS-Cよりも優位と感じることの方が多い。
E-M1Xはマイクロフォーサーズとしては無駄にビッグサイズ。一方、E-M5以外の下位機種ではライブND機能が省略され、グリップも及第点以下。
このため、私にとってオリンパス機では本機が最適な選択であり、十分に満足できる機材となった。
- レベル
- アマチュア
- 主な被写体
- 人物
- 風景
- 子供・動物