『今迄の常識が変わる高画質な高倍率ズーム（比較画像入れ替え)』 ニコン NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR odamaki3さんのレビュー・評価

写真１：24−200レンズf24mm F4によるテスト対象全景	写真２：左24-200、右24-70F4 24mmF4 左周辺画像比較	写真３：左24−200、右24-70F4 70mmF6 左周辺比較
写真４：左24-200、右70-300 200mmF6.3 左周辺画像比較	写真５：左24-200,120mmF6.3開放、右24−120,120mmF4開放　周辺画像比較

＊ニコンの本レンズの製品紹介では、高倍率/軽量にも関わらず「画像の中心から周辺までシャープな画質がズーム全域で得られます」の大風呂敷のうたい文句。これに釣られ半信半疑で購入しましたが、結果は大正解でした。Z24-70、AFS24-120と同等の画質、AFS70-300とほぼ同等の画質でした。今回100枚以上テスト撮影しましたが微妙なズレを含めAFのズレは1枚も無く信頼性は高いです。
＊山岳写真/風景写真が趣味で、全紙サイズの作品展に出品しており画質が最優先です。通常F8以上に絞り朝夕は三脚撮影です。従来は「D850＋広角/標準/望遠のズーム３本」合計3.6kgを担ぎ山に登っていましたが、「Z7＋Z14-30mm+Z24-200mm」合計1.７kgへの置き換えが可能で、大幅な軽量化とレンズ交換不要により今後行動範囲及び撮影スタイルが変わります。大変嬉しいです。
＊画質評価結果詳細は以下です。所有レンズの性能を把握し実戦に活かすため、毎回同じ対象（写真１）をテスト撮影しています。撮影設定は・JpegFINE・ISO200・三脚＋レリーズ。評価はiMAC(5K画面）上で等倍画像をRightroomの２画面比較で実施。結果はあくまでも個人の機材/条件と個人の判断による物とご理解ください。
＜Z24-70F4との比較＞驚くことに24-200の方が僅かに良い結果であった。
　・24mm：F4の比較で24-200は中心、左右周辺とも画質均一で良好。24-70は左周辺だけが（写真２）が明らかに劣る。自分のレンズ固有の問題か。
　・70mm：24-200開放F6と、24-70のF6.3で比較。中心、右周辺は同等。左周辺は僅かに24-70の方が劣る（写真３）。落下させた記憶はないが１年間の使用で歪みでも生じたか？
＜AF-S70-300との比較＞F6.3で周辺がごく僅か劣るが実害はないレベル。F8及びF16は同等。
・135mm：F6.3の比較で中心は同等。周辺でごく僅か24-200の方が劣る気がする程度の差。
　・200mm：F6.3の比較で中心は同等。周辺では同様に24-200がごく僅か劣るか（写真4）。
＜AF-S24-120との比較＞
　・24mm：F4の比較で中心/周辺とも同等。
　・70mm：24-200の開放F6と24-120のF6.3では中心/周辺とも同等。
　・120mm：70mmの場合と同じく24-200の開放F6.3と同等。
　　尚24-120F4は70mm,120mmともF4開放は周辺画質が明らかに劣る（写真５）。画質優先の自分にはF4は不要で無駄に重いレンズである。24-200はこの画像の悪いF値の無駄を削ぎ落おし軽量化しており納得できる。
＊追記
　軽量化のため、同様に高倍率のオリンパス「12-100mmF4+OMD EM1Mark2」=1.1kgも使用していました。これに対し「Z24-200とZ7」＝1.2kgでフルサイズと4/3型が同等の重量となったのも画期的です。高感度画質に強いフルサイズではレンズが1.5段暗いF値でも支障はないと思いました。
またオリンパス12-100の価格15万円に対し、24-200は非常に安価と言う印象も持っています。

是非参考にしていただきたく長くなりました。デジカメは斜陽産業ですが2-3社はこの部門を継続して欲しいです。