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電動ジンバルの挙動説明
歩きながらの作例
1.購入動機
ソニーZV−E10を購入しましたので、それ用に電動ジンバルとしては初めて購入。
大分以前に別のカメラ用として振り子式を買いましたが、逆効果で使う事を止めた経験があります。
レンズはZV−E10の場合はSEL10−18(広角ズーム)を使っています。
2.良い所
1)適正重量範囲内のカメラなら十分使えます。
2)比較的リーズナブルな価格。
3.電源スイッチを入れてすぐに使える物では有りません。某有名通販のレビューにも同様の事が書かれていますのでそちらもご参照下さい。
簡易取説(和文)に従って丁寧に調整を済ませてから使わないと、自動制御不調と言いますか、最悪ブルンブルンと大暴れします。くれぐれも事前の丁寧な調整を心がけて下さい。(動画をご参照ください)
1)電源を入れない状態で、実際に使うカメラとレンズを載せたまま、モーターの付いた各関節を総てロックし、取説に従いその一つ一つのロックを外しながら、制御無しでバランスを取ります。
2)それにはカメラの取り付け位置の前後の調整も必要です。
3)バランス調整が完璧に終わったら3個のモーターの出力調整を行います。ここは実際に動かしながら設定を追い込むべきでしょう。
4)モーターの調整が終わったら、付属の足で平らな机に載せて「adaption」のメニューを実行します。無事完了すると「successed」が表示されます。*
5)動作中に有る角度で振動するなどした場合は3)4)の調整を繰り返して追い込んで下さい。
6)つまり同じカメラでもレンズを交換したら再調整が必要です。当然アクションカメラの様なより軽いカメラに交換しても必要です。
7)撮影現場で本機にカメラを取り付けるよりも、ご自宅でカメラとレンズを取り付け、調整を済ませてから現場にそのまま持ち込むべきでしょう。しかし、運搬中に調整が狂う事もあります。撮影前に時間に余裕を持って、点検、再調整をしてから撮影に臨みましょう。
8)もし1)のバランス調整が不完全な場合は、一応は安定しても、カメラが一方向に傾こうとする力が加わり続け、モーターには過負荷となり過熱状態にもなり「overload」の表示が出て停止します。
或いは撮影途中でヘンチクリンな向きにカメラが向くか、ブルンブルンと振動する事があります。
*自動制御の所謂PIDの自動調整の様な物でしょう。
4.レンズについて
他の方からのご指摘として、レンズは重量バランスの変化しない物を使う事が言われました。
例えインナーフォーカス、インナーズームのレンズでもズーミングにより鏡筒の長さは不変でも、内部のバリエーターが移動して重心バランスが変化するからです。その方のお勧めは単焦点レンズです。私はズームレンズを使いますが、その場合もレンズの焦点距離の調整(ズーミング)は行わず、ジンバルの調整時のままにした方が良いと思います。
5.カメラ制御端子
付属のケーブルでカメラと接続するとカメラ側のトリガースイッチやズームスイッチを本機側からコントロールできる仕様ですが、残念ながら私物のZV−E10では出来ませんでした。
今後本機やカメラのファームアップで可能になるかも知れません。
映像表現としてはカメラを回しながらのズーミングは特殊な表現ですし、カメラ側の「赤いボタン」を押す際の映像の乱れは編集ソフトでカット出来ます。
6.動画
動画1)本機の調整不完全な場合と完璧に調整された場合の挙動。
自宅でニコンAW1に完璧に調整しましたが、運搬中に調整が狂いました。
調整が完璧ならば付属のスタンドでテーブル等に乗せても静止(安定)します。
動画2)本機とソニーZV−E10、SEL10−18(広角ズーム)での歩きながらの作例です。階段は若干上下動が感じられますが、遊歩道では安定。
7.要望
1)#18650等市販のリチウムイオン電池を使い、電池交換式にして欲しい。
2)或いはカメラメーカー様にOEM供給し、カメラ用の電池と充電器を流用出来るようにして欲しい。
3)各関節の調整後に締めるロックネジはアルミ材同士なので簡単に「カジリ付き」ます。ネジの反対側は別の材質(例えば黄銅にニッケルめっき)として欲しい。
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