完成度が高い
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16-50 |
16-50 |
16-50 |
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16-50 |
50-250 |
Z 35mm F1.8S |
D70からの(主に)ニコン一眼レフユーザーです。NEX-5以降ソニーαも併用しています。
現在はD7500をメインで使っていて、ほぼ風景中心に撮っています。
【デザイン】
好みの問題ですが、こういうThe cameraというデザインが一番好きです。ファインダーはやっぱり光軸線上にあるのが自然ですね。
【画質】
低感度ではD7500(EXPEED 5)と大きな違いはないようですが、D7500のデフォルト(ピクチャーコントロール スタンダード)ではコントラストと彩度がちょっと高めな感じがあったのが、Z 50ではそのあたりがやや落ち着いた感じがします。
高感度ISO 1600以上になるとEXPEED 6の恩恵か一段上の印象です。
キットレンズ2本の出来がすばらしいです。キットレンズクラスは中央部はそこそこでも、周辺部や開放近くで残念な写りになることが多いですが、このレンズは中央部はもちろん、周辺部もキットレンズとは思えないほど破綻なくシャープな描写に驚きました。しかも開放付近から実用になります。αのE PZ 16-50mmとは雲泥の差です。
【操作性】
長年慣れ親しんでいるいつものニコンの操作性なのでいつものとおりに使えています。(αのコンデジライクなインターフェイスには何年経ってもなじめないですが……)
グリップ横のfnボタンはさすがに窮屈です。
【バッテリー】
ミラーレスの弱点で、一眼レフのようなわけにはいかないですが、ミラーレスとしてはこんなものでしょう。それなりの枚数を撮る予定の時は念のためスペアを1個持って行きます。
【携帯性】
私はいわゆるハイアマチュアではないので、大きなカメラ・レンズは持ち歩きたくない。カメラはある程度小さく軽いのがよいです。
D7500だとまだずっしり感がありますが、Z 50とキットレンズだと全く気にならない大きさ、重さで違いを実感しています。
トレッキングや観光、スナップ等々、気軽に持って出かけようという気になります。
余談ですが、個人的にはトレッキングの時は3:2ではなく16:9で撮りたいのですが、ニコン一眼レフにはなかった16:9がZ 50にはあるのがうれしいポイントの一つです。
【液晶】
液晶モニターの品質には特にこだわりはないので必要十分です。
ファインダーについては、OVFはガラスの向こうの実像を見ている感じ、EVFはテレビの画面(虚像)を見ている感じがして、自分が好きなのはあくまでもOVFのほうですが、EVFもこれぐらいのクオリティであれば問題ありません。もう慣れました。
【ホールド感】
これはすばらしい。APS-Cやm4/3のミラーレスはグリップが小さめのものが多いですが、これぐらいしっかりしたグリップはやはり全然違います。まともな一眼レフ機と同等なホールドしやすいグリップです。
【総評】
カタログなどで同クラスのAPS-Cミラーレス機とスペックを比べただけではいまいちアドバンテージがわかりにくいかもしれません。例えばボディが一番小さく軽いわけではない、現状ダブルズームレンズ以外ではZマウントレンズは高価なものしかない、2000万画素しかないなど。
数字が大きいほど高画質と思っている(必要画素数の意味が理解できていない)初心者の方にはスペック的に劣っていると見えるでしょう。
実際に使ってみると、画質を決める三大要素、センサー、画像エンジン、レンズのどこにもボトルネックがない。
(キットレンズも含めた)低感度・高感度ともに優れた画質、ボディ性能、すばらしくホールドしやすいグリップなど、とにかく真面目に作られたよくできたカメラ(とレンズ)ということがわかります。他社のカメラだと、この点はいいんだけど、ここはあかんというところもある。よく言えば個性的な……。
FTZでFマウントのレンズも問題なく使えますが、Zマウントレンズの拡充を急いでほしいですね。現状、ZマウントレンズはS-Lineが多いですが、そういう大きい、重い、高いレンズばかりでなくもっとお手軽なレンズがほしいです。
Z 35mm f1.8Sも購入して標準レンズとして使ってますが、(ロードマップの中で)今後購入予定なのは28mmパンケーキ(換算42mm)、DX 18-140mmです。FマウントDXの定番40mm Micro相当のレンズもほしいですね。
ニコンはプロやハイアマチュアにはある程度方向性は示したと思いますが、Z 50をきっかけとしてもっとマスマーケットにも方向性もしくはやる気を示してほしいと思います。