【2025.6.追記】
時は流れて、すでにZ50IIが出てきており、本機は旧モデルとなりましたが、基本的にはそれほど変わっていないようです。
キヤノンもそうですが、ボディ内手振れ補正機構はZ50IIも未搭載で、キットレンズ以外の選択に注意が必要なのも変わりません。
しかもキヤノンは前代未聞のEF-Mミラーレスシステムを事実上放棄してしまうという、驚愕の自社ユーザーの切り捨てを実行しました。初期の時点からLレンズなども出ないのでうすうす気づいてはいましたが、キヤノンにとってはEF-Mは単なるつなぎ製品に過ぎなかったということで、そのようなユーザ切り捨て行為を平然と行うキヤノンを推すことももうできなくなりました。
ニコンもキヤノンも推せない理由はニコンのAPSミラーレスはやっと5年、キヤノンは同じくRF-Sで出直しして3年しか経過していません。非常に販売期間が短いですね。
両社ともAPS-C用レンズは5機種程度と少なく、販売期間が短いたためレンズの中古流通も少ないので。
もしも、2025年の今、フルサイズではなく、APS-C機種を導入したいというのであれば、ニコンでもキヤノンでもなく、ソニーか富士フィルムがおススメです。 ソニーEマウントは発売15年でAPS-C用に限っても20本以上のレンズが用意されていますし、富士フィルムXマウントは発売14年で新品も中古レンズも豊富に流通しており、いろいろ選択可能です。両社とも長期間を経てカメラも熟成していますね。
ミラーレスシステムを導入する際は、交換レンズが豊富で手に入れやすいことは、いろいろな写真表現をしたいときに大変重要なことですから、コンパクトデジカメの購入とは別物ですので、その点に注意したら、後悔の無いカメラ選びが出来ますね。
【デザイン】
ニコンらしい、一眼レフのイメージで作られたデザインは無難な仕上がりでまとまっています。
【画質】
イマドキ2000万画素少々控えめな画素数ですが、2400〜3000万画素のライバルと比べて画質が特に良いこともなく、高感度対応もスペック上はISO51200までが常用感度となっていますが、すでにISO6400で画質劣化は明らかで、そこから上はもう画質劣化しているので、51200でも極端な劣化は無い感じで、スペックではなく、ISO6400〜12800あたりの高感度対応力は富士のX-E3あたりの方が一枚上手な感じでした。
【操作性】
シャッター周りの適切な位置にコマンドダイヤルが前後に揃うのはミドルクラス機種としては当然ですが、この機種の問題点としては、ビューファインダー覗きながらタッチフォーカスをしようとすると無効になっており、コンデジの様な十字キーでフォーカスポイントを指定します。他社機のようにビューファインダーを覗いていても、タッチフォーカス可能とすれば、操作に習熟すれば即応性が上がるのに大変残念なことです。
この程度の機能は、かなり前の超コンパクトフォーサーズミラーレスのGM5ですら普通に出来ることであり、そんな事も出来ないのは、何故なのか理解不能ですね。
このカメラの開発者担当者は撮影テストではないハイアマチュアやプロとして撮影意図をもって写真撮る人なのか?ではなくて、テストの為のテストを淡々とこなす人なのでは?と気になってしまいますね。
【バッテリー】
【携帯性】
機能性や操作性を考えると富士のミドルクラスXーT30より一回り大きなボディやレンズである理由がフルサイズマウントを、今更aps-cの新規マウントを提案できるタイミングではありませんから、無理やり使わざるおえないという、メーカー大人の事情以外に見つかりません。
キットレンズも、使用には手動繰り出しが必要で使い勝手が悪く、フルサイズ用レンズは大きめで高価です。
【機能性】
イマドキ2,000万画素とかなり少なめの画素数、タッチフォーカスや十字キーの仕様など、スペックに現れない、即応性という写真撮影でとても重要な機能の低さが他にもあるかもしれません。
【液晶】
液晶ビューファインダーは35mm換算値が表示されていませんが、実際に見た感じと計算上は35mm換算値で0.68倍とそこそこの倍率になっており、富士のXーE3の0.62倍に比べて唯一といえる優位点で、Z6や7の0.8倍と比べたら、かなり小さめですが、一般的なフルサイズ一眼レフが0.7倍程度であり、実用的には全く問題ありません。
背面液晶も104万ドットと、ミドルクラスの機種なら実用上は問題なしです。
【ホールド感】
グリップがよく良好です。
【総評】
このカメラの場合、一番の問題点はメーカーの都合によりZマウントを使う以外に自らの選択肢を無くしてしまったこと。
遅くともキヤノンがEOS Mを出した7年前のタイミングでAPS-Cミラーレスを出していればキヤノンのようにAPS-C専用のマウントも十分に認知されたと思われるのに、誰に向けたカメラなのか不明なニコン1フォーマットを唯我独尊に登場させて予想通り撤退したため、大きめなのを承知の上でフルサイズのために開発したZマウントを流用するしかニコンにとっての選択肢はなくなりました。
その過去のツケをユーザーに回そうというのが、今回のAPS-C機種への大きすぎるZマウントの使い回しでしょう。
今更のAPSーCモデル参入。そこにあるのはメーカの都合だけです。
ニコンは戦略を変えてAPSーC機種はやめてフルサイズのもっと安い機種を出すべきだと考えます。
APS-C機種なら、特に操作性やサイズ感、使用できるレンズのバリエーションやサイズ感など、ソニーのα6400や富士X-T30あたりの機種と良く比較検討することを強くオススメします。
個人的見解としては、無駄に大きくレンズもレンズキットの2本以外はフルサイズと共有し、他のレンズを使えば無用にシステムが重く大きく高価になるZ50は到底オススメできません。
これも個人的見解ですが、ニコンのミラーレスを選ぶなら品揃えで作った様なaps-c機種のZ50は避けて最低でもZ6が無難かと感じます。