被写体の存在を、提示するカメラ
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(1) ブールデル『ペネロープ』(島根県立美術館) |
(2) 京セラコンタックス、マクロ60mm F2.8 |
(3) ソニー・ツアイスの50mm F1.4 |
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(4) ツアイスのMFレンズ、Loxia 50mm F2。 |
(5) 同じくLoxia 50mm |
(5) 同じくLoxia 50mm |
4200万画素のα7R IIは、濃密な描写をするカメラだなと思いました。1.5倍近くの6100万画素をもつこのR IVは、対象の描写というより、存在感を強くあらわすように感じました。
<作例 1> 島根県立美術館では、エントランスやロビーに置いてある彫刻作品は、写真撮影ができます。『ペネロープ』は、ブールデルの傑作ですが、激しい情熱を内につつんで、とにかく地味です。ある子供さんは「スタイルがへん」などと言って素どおりし、パパの方は「太めのおばさんやな」との感想でした。
が、しかし、カメラとレンズ(オータス55mm)を信じて、静かにシャッターを切ったのでした。
<作例 2> クラシックレンズをつけるのも、いいですね。これは、京セラコンタックス、マクロ60mmです。精密にして、ういういしい描写となりました。
<作例 3> これに負けじと、現行ソニー・ツアイスの50mm F1.4。
<作例 4> 忘れてはいけないのが、ツアイスのEマウント(=ソニー機)用MFレンズです。上品な濃厚さで定評のあるLoxia 50mm F2.0。
ライトアップという特殊な状況下ではありますが、たんなる観光というレベルをこえて、人生行路といった描写になりました。
<作例 5> 同じくLoxia 50mm です。まさに錦秋ですが、美しい高音のメロディーに、低音の不協和音がともなっているような感じです。
<作例 6> このLoxia、案外α7R IVのいい相棒になるかもしれません。これほど図柄を散らしても、求心力があるといいますか、まとまった絵にしてくれました。
という次第で、このカメラはさまざまな個性のあるレンズを、しっかりと受けとめてくれるようです。
- レベル
- アマチュア
- 主な被写体
- 風景
- 夜景
- その他