【デザイン】
安定のα7シリーズを継承したデザインです。人目見て「あれはα7だな」とわかるデザインですが、一方でα7のどのモデルかは判別できないという笑。ミラーレスになって各社デザインの自由度が増したように感じますが、SONYのミラーレスは既存の一眼レフのデザインを引き摺らず、近未来感あるデザインで気に入っています。
【画質】
6100万画素というのが最大のトピックスです。どこまでも拡大できるんじゃないかと感じるくらい高い解像度には圧倒されます。画素数が多いことで写真に迫力が出ますし、トリミングにもかなり余裕が出ます。また、APS-Cクロップでも2600万画素が維持されるため、並大抵のAPS-Cミラーレス相当の画素数があります。望遠が欲しい時でも画質低下を恐れることなくクロップが出来るので、そういった意味でも画素数に余裕があるのはいいと思います。
高感度時のノイズには弱そうに感じます。ISO640とかでも拡大すると被写体がざらついてきます。まあ仕方ないですね。
ただ、データサイズも流石です。フルサイズの非圧縮RAWで120MB/枚にもなります。10枚で1GBを超えます笑。128GBのSDカードで1000枚撮れません。HDDへの圧迫が凄いです。書き込みにも時間を要するため、圧縮RAWで撮影してもいいかもしれませんを
【操作性】
過去使っていたα7?と比べて、AFロックボタンが大型化し押しやすくなっている、ジョイスティックが追加されたなど物理的な面で必要な機能性は備わっています。カスタムボタンも必要十分でしょう。写真を撮るだけならば持て余すくらいのカスタムボタンです。
シャッターのレスポンスもよく、シャッターフィールも良好です。BIONZ XRになった機種だともっとレスポンスがいいんでしょうが、それでも十分に感じます。
しかし、SDカードへの書き込み中はクロップへの変更やドライブモードの変更等の操作が出来ないのは不便に感じます。カードスロットはSDカードしかないのであまり高速化も期待できないですし、少しストレスに感じます。動体撮影時にはクロップするなりしてデータサイズを軽くすればかなーり快適に撮影できます。2600万画素程度のデータサイズでは普通に快適なんですが、6100万画素では少し苦しく感じます。
メニュー画面はいつものSONY製カメラといったところ。世間的には分かりにくいとのことですが、まあこんなもんじゃないでしょうか。α7IV以降の機種のメニューから刷新され、便利になったらしいですが、刷新される前のメニューなので嫌いな人には嫌いかもしれません。
【バッテリー】
割と持ちます。モータースポーツとか撮らない限りは一日1個バッテリーがあれば十分では?α7?のときは2,3個予備バッテリーを持ち歩いていましたが、そこまでの必要性は無くなりました。また、モバイルバッテリーから給電でき、そのまま撮影もできるため、いざと言う時は出先でも充電が出来るので、実際にはバッテリーにはもっと余裕があります。
【携帯性】
第4世代になって若干大型化しましたが、以前他社と比べてコンパクトなままです。相変わらずマウント径に余裕はないように感じますが笑。D810からの以降なので軽さ、コンパクトさが身に染みて感じます。やっぱ便利ですよ。なぜフルサイズミラーレスが流行っているのかがわかる気がします。
【機能性】
SONYの手ぶれ補正は他社と比べて劣るように言われることが多いですが、結構効きはいいように感じます。かなりの高画素機ですがかといってブレが目立つということはありません。手ぶれ補正のない標準レンズとの組み合わせでも、かなりファインダー像がピタッと止まります。
AF速度も必要十分というか普通に優秀に感じます。昔は一眼レフの方がAFは速いという認識でしたが、そんなものは覆されたように感じます。画面全体を位相差AFポイントがカバーしているため、AFポイントから被写体が外れて写真が撮れないということも少ないですし、構図の自由度もかなり増しました。
動体撮影についてはまだあまりテストできていませんが、十分に感じます。まあこの辺はより新しい機種や、α1、α9シリーズに軍杯が上がるのでしょうけど、仕方ないですね。当時としては最善の性能です。
【液晶】
SONYの液晶は他社と比べて貧弱ではありますが、解像度は普通に十分、チルト機能も何だかんだ便利。バリアングル液晶と違って、常に画面が光軸上にあるのは撮影していて自然でいいですね。バリアングル液晶の必要性については、そんなに自撮りしないから必要ないのと、スマホとの連携機能でリモート撮影もできるので、そこまで必要には感じせまん。
【ホールド感】
第4世代になってかなりホールド性が良くなりました。第三世代に比べて縦方向、奥行方向に大型化したわけですが、かなり効果が大きいです。そこまで大型化した訳でもないですが、その差は歴然。α7?までは小指余りしていましたが、エクステンション等付けなくても小指が余りません。重いレンズを使っても手が疲れにくいだけでなく、撮影の安定感も増します。超望遠レンズとか、第三世代以前の機体で撮るのは辛かったんだろうな...。
【総評】
6100万画素という画素数やそれにともなうデータサイズ、そして書き込み時間の長さなどが取り上げられがちですが、しかし全体的に見れば順当に進化を遂げている機種であり、今やα7RVも発売が控えているなど型落ち機種であるものの、今なお快適に使える機種です。
中古価格は22万円程度で買える機種にしてはスペックは充実しており、かなりコスパが高いカメラに感じます。