RF24-240mm F4-6.3 IS USM レビュー・評価

ボディ:EOS R7 SUPERGT2022最終戦	ボディ:EOS R7 トリミング

結論から言うと『重くて長い、不便なレンズ』です。
高倍率ズームとは、開放F値や解像性能を多少犠牲にしても『便利さ』を追求するのが本質ではないでしょうか？
本レンズを実際手に取ってみた方はお分かりでしょう。
非常に重いです。
普段、ヨンニッパ等の大口径単焦点レンズをメインに撮影している身からすると、たかだか10倍ズームでこの重さ、そして長さは許容しがたいものがあります。
到達、大口径単焦点レンズのサブとして肩に下げておきたいレンズにはなり得ません。

本レンズ1本で全てを済ませたい客層に取っても、この重さと大きさは受け入れられるのでしょうか？
マーケティングがお得意なキヤノンさんとは思えない、本質から脱線した残念な商品企画だと思います。

しかし、YouTuberは本レンズを絶賛し、重さや大きさのネガに殆ど触れずに、これ1本あれば撮れないものは無い！と宣うので辟易します。

画像を添付してありますが、確かに解像感は良いです。
戦闘機の写真はかなりトリミングしていますが、EOSR7の高画素もあり、等倍鑑賞できるレベルで解像します。

しかし、解像度が高いレンズなら高評価ですか？

暗いものばかりのRFレンズの中では、F4-6.3という開放F値は他社並の水準にあります。
AF性能も非Lレンズの中では珍しくUSMが採用されているため、問題ありません。
色乗りはLレンズとは比較になりません。
アッサリ淡白な表現になります。

ですが、交換レンズは本レンズ1本で済ませたい、一度装着したら外しません、つけっぱなしです、というようなユーザーのニーズに応えられていますか？

明らかに重すぎて、大き過ぎるでしょう。

YouTuberの賛辞を鵜呑みにせず、ご自身の用途に合っているか重々確認してから検討した方が良いでしょう。

【操作性】
コントロールリングがあればベストですが、仕方ないでしょう。
【表現力】
Lレンズに引けを取りません。高倍率ズーム特有の歪曲収差はDLOで補正でき便利です。
【携帯性】
10倍ズームでこの大きさでしたらOKです。
【機能性】
問題なし。
【総評】
ソニーのパクリ10倍ズームレンズですが後発としても特に問題ありません。RF24-105mmF4Lを使っていましたがボケ味を除き、こちらの方が表現力が広がりました。
ただレンズフードやキャップまでもが別売りになってしまいました。
キヤノンから「アクセサリーは値引きするな」と圧力をかけられていると家電量販店から聞かされました。
繰り返します。東証プライム銘柄の「一流」企業がこれでいいのでしょうか？

初の純正高倍率ズームの導入です。
先に導入していた3ｒｄパーティー製との比較になってしまいますがご参考まで。

【操作性】
コントロールリングの操作に違和感が拭えないのは慣れないからでしょうか？
もう少し節度感かトルク感が有ればとも思います。
ズームは少しフリクションを感じますが
今のところロック解除状態で持ち歩いても勝手に伸びないのでこれで良いのかも。

【表現力】
タムロンのB028（18-400）+EF-EOS Rと比べてしまうのですが
高倍率ズームとしては画質も後ぼけの柔らかさも頑張っていると感じます。
自分の個体の18-400は後ぼけが少々硬いと感じていたので。

【携帯性】
当然ながら普通のズームに比較すると大きく重いです。
タムロンのB028よりは軽量コンパクトですが同社のA20（28-300VC付き）を持っているので
同ｆ値帶のそちらと比べてしまうと大きく重いのが際立ってしまいます^_^;

【機能性】
AFはそんなに早くないです。
RF24-105に比べて遅く感じるのと、結構迷って挙げ句外すシーンが有ります。
前出のA028よりも多いかも？
但しピンが来たらシッカリした絵を作ってくれます。
そして最も劣るのが近接性で
あまり近寄れないので簡易マクロ的な使用には不向きです。

【総評】
CANON初の中クラス高倍率ズームですが気軽なスナップ用には大きく重く
ハイク用としては近接が不得意と少々使いどころに悩むと感じました。
「近接を切り捨てて画質優先で且つ1本しか携行できないのである程度の高倍率ズームが必要」
というシチュエーションが果たしてどのくらい有るかでその価値が決まりそうです。

自分のような野山歩きでは無く町中とか？それにしては大きく重いかもですね^_^;

画像をUPしようかとも思ったのですが、今回は昆虫や少々グロイ？植物と被写体が特殊で
生理的にNGと言う向きも有りそうなので控えました。

なんだかモヤッとした報告でスミマセン。