イヤホンの形をしたヘッドホン
Volumio→Mytek Brooklyn DAC+→IER-Z1Rという構成で使用中です。
他にD8000を所有しています。
【デザイン】
若干トリッキーな形状をしているが、非常に高級感があり所有感が満たされる。
硬度の高い金属で出来ているので(本体同士をぶつけさえしなければ)全く傷がつかない。
ケーブルやMMCXアダプターもよく考えられたデザインになっており申し分ない(ただしケーブルが非常に太いので取り回しは良くない)。
【音質】
たっぷりどっしりとした音であり、密閉型ヘッドホンに近い鳴り方をする。
音場は左右に広く、曲によっては若干引っ込んで聴こえることもあるが特に問題はない。
定位感は今まで聴いた機器の中でも最高レベルであり、解像度は相当に高い。
【高音の音質】
硬質でキラキラしている。
質は申し分ないがとにかくBAらしい音がするので曲によっては違和感を感じることもある。
SONYにしては主張が少なめで高級感がある。
【低音の音質】
どっしりしており重たい。
ドライバーが大きいので、十分な駆動力を準備できればヘッドホン顔負けのしっかりした低音が出る。
こちらもSONYにしては主張が少なめであるが、アンプパワーに呼応して深みや沈み込みがどんどん伸びていき底が見えない。
【フィット感】
適切につけることさえ出来ればかなり良いのだが、適切な位置を見つけることが非常に難しい。
面倒ではあるが、付属品全てのイヤーピースを試すことをおすすめする。
【外音遮断性】
適切につけることさえ出来ればかなりある。
【音漏れ防止】
問題ないレベル。
【携帯性】
イヤホンなので持ち運ぶことを想定したケースが付いているが、ケースの蓋が磁力固定型でパカパカしてしまうのが問題であると思う。
付属のケーブルホルダーを使えば筐体同士が当たって傷つく心配はないが、ケーブルホルダーにケーブルを巻きつけるのにかなりコツがいる。
【総評】
イヤホンとは思えない音を出すが、これは同時にイヤホンらしからぬ設備を要求してくるということでもありあまりお手軽に使える代物ではない。
しっかりとした設備(可能ならば駆動力の十分高い据え置きアンプ)を使って駆動することをおすすめする(きちんとした設備を用いればきちんとそれに追従してくるだけのポテンシャルはある)。