聴いていて気持ち良いサウンド。
![](https://revimg03.kakaku.k-img.com/images/Review/000/726/726661_s.jpg) |
|
|
|
|
|
2019年3月から約4年使っての感想です。
NW-WM1ZやZX507でストリーミングにも使っています。
【デザイン】
ジルコニウム合金を全面に使い、フェイスプレートにはペルラージュ加工が施されており、非常に高級感ある印象です。
また、銀コートOFCを採用したケーブルや、プラグ、分岐部分も金属が使われており、美しく輝いています。
ケーブルは経年劣化で汚れやプラグの塗装ハゲが目立ってきたため、最近部品取り寄せで新しくしました。
【総合的な音質】
間違いなく最高峰の音です。
低域、中域、高域ともに美しいですが、これはすべての帯域の質の高さがさり気なく引き立てているものです。
今思うと、他にないくらい爽やかな感じのクリアな音で、聞いているこちらも明るい気持ちになります。
これはどこまでも美しく伸びる中高域と、音場の広さの相乗効果からくるものだと思われます。
また、限りなく正統派な音で、生演奏に近く感じます。それぞれの帯域が強い主張をするというよりかは、しっかり聞かせながら絶妙なバランスに調和されている感じです。
【高音の音質】
どこまでも限界を感じさせない、美しく延びのある高域です。ボーカル、バイオリン、非常になめらかでいつまでも聴いていたくなります。また、低音域が主張してくる場面でも全く埋もれたり、破綻しません。
伸びの良さは、BAドライバーと5mmダイナミックの相乗効果によって生み出されているのでしょうか。
【低音の音質】
非常に深みがあります。BA単体には出せない、ダイナミックドライバーならではの音。レスポンスが速く、ドラムを高速で叩くような低音でも、全く遅れることなく、キレと深みを両立させてきます、さすがの一言です。
但し、低域の迫力を求めるなら他にもっと良い候補があるはずです。
【フィット感】
大柄な筐体のわりに、比較的良好な装着感です。
ただし、2時間もつけると、やや耳が痛くなってきます。
【外音遮断性】
ソニーの中では比較的良い方です。ただし、SEシリーズやIER-Mシリーズ、ワイヤレスなどのノイズキャンセルなどを経験すると、特に電車などでは物足りなさがあるかもしれません。
【音漏れ防止】
通常の音で漏れることはまずないと思います。
【携帯性】
イヤホン自体が大きいものの、非常に利便性の高い、これまた高級感に満ち溢れたケースが付属しますので、困ることはありません。
【総評】
長く使って、今でも変わらず私の一番の相棒です。
長くこの趣味をやってきて、私なりにどっぷりその音の世界に浸れる機種というのは、◯◯が凄くて、では足りなくて、全てを一定以上の水準で満たしながら、それを違和感なく、少しの癖(好みによる。この機種だと冒頭で述べた爽やかさ)も加わってユーザーに聞かせて初めて実現されるものなのではないかなと思っています。それをしっかり満たしてくれるのがこの機種ではないかなと思います。
また、近年、WF-1000XM5など、完全ワイヤレスの音質向上が目覚ましく、外出先ではその使いやすさも相まってそちらを使用しますが、静かな環境で椅子に座って、あるいは横になって、どっぷり音楽に浸りたい、というときは本機をはじめとする有線イヤホンの方が良いと思います。