FE 400mm F2.8 GM OSS SEL400F28GM レビュー・評価

昨年末、超望遠単焦点を突然試したくなり、資金を捻出しソニーストアへオーダー。
正直ロクヨンと迷いましたが、以前他社ロクヨンを試した時に600mmの固定画角が今一つ使い難かったことと、夜間撮影機材を強化したいこともあって、先ずはこれにしました。(鳥は撮りませんし）

2ヶ月強待ってようやく到着したので羽田で試し撮り。
曇天で光が弱く、これまでのズームではISOが上がってザラザラな画像になりがちなコンディションでしたが、F2.8の明るさと本レンズの基本性能の高さにより、キレキレの写真を量産、想像の遥かに上で大満足。

いつも振り回してた200-600Gより0.8kg程重くなりましたが、重心がカメラ寄りなので感覚的にはそれほど負荷を感じず、手持ちで全く問題無さそうでした。

今後、こればかり使いそう。

過去にC社のFE500ｍｍF4.0L IS? USMを使用し、マウント変更後SEL100400GM、SEL200600Gを使用し、たどり着いたのがこのレンズ。価格的に要求度が高くなるのは当然の事として過去に使用していた物と比較して、描写性能やAF性能に欠点が見られないほど感銘を受けた。SEL14TC使用時も同様であり描写力、AF性能はほとんど変化を感じる事なく維持される。これほどテレコンと相性の良いレンズは初めてである。個人差があると思うが腕力のない私にも手持ち撮影に十分耐える重量バランスを有しており、素晴らしいの一言である。可能であれば遠回りせず最初から本レンズにすべきであった事を後悔している。

今まで、ニコン　D4 D4s D5 D6 と使用して来ております。
今回評価したSONY α7R IV ILCE-7RM4に400f2.8はニコン　D6＋A-FS600 F4 FLとの併用です。
（ FE 400mm F2.8 GM OSS SEL400F28GM+ SEL20TC）
当初それほどSONYに入れ込む気持ちはなくレンズをローコストの200-600mmズームにしましたが、フォーカス遅れ、フォーカス外しにイライラ、、、
その一方で、高解像度、軽量化による軽フットワークは捨てがたく、
「もしかしたらこのフォーカス遅れはレンズの影響かも」と思い始めてしまいました。
ISO感度は8000位までなら常用出来そうです。
フォーカス遅れも400 mm f2.8 であれば、許容範囲と言う結論です。
ミラーレス機は動体の連写ではプリズムミラー機に全く及びませんが、軽量化では大きなアドバンテージとなりますので色々活躍できる場は有りそうな予感がしました。

α７Ｒ?+２倍テレコン　800ｍｍ　6100万画素　一脚使用	前の画像のトリミング　α７Ｒ?+２倍テレコン　800ｍｍ　6100万画素　一脚使用	α９?+２倍テレコン　800ｍｍ　2420万画素　手持ち撮影
前の画像のトリミング　α９?+２倍テレコン　800ｍｍ　2420万画素　手持ち撮影	α７Ｒ?+２倍テレコン　クロップ　1200ｍｍ　2620万画素　一脚使用	前のトリミング　α７Ｒ?+２倍テレコン　クロップ　1200ｍｍ　2620万画素　一脚使用

再レビューで画像を入れ替えました。

２０１９年７月９日に納期１カ月で新品納入されて１年２カ月が経ちました。

「小鳥」を撮影したレビュー画像が無いので今年の１月から３月に撮影した冬鳥の画像をアップさせていただきます。
最初の小鳥は「ベニヒワ」です！。 通常は北海道や東北地方、八ヶ岳山麓の雪深い所に来る小鳥なのですが何故か？ 全く雪の無い東京の多摩地域にやって来てしまった様です。（ 私がカメラマンの第一発見者です ）
とってもラッキーでした♪ (^^

４月５月６月の夏鳥達も撮りたかったのですが新型コロナウイルスの「外出自粛」で撮影出来ませんでした。
ボディは α９? と α７Ｒ? 共に純正バッテリーグリップを常時付けた状態で使用しています。

私は普段ショルダーストラップで肩に担いで６〜１２km位 歩き廻りながら探鳥しながら撮影してます。

このレンズを購入する前は CANONのゴーヨンと1DX Mark? を持ち歩いていたので非常に軽くなって手持ち撮影でもかなり楽になりました。

私の場合、葉や枝の隙間からもフォーカスエリア「フレキシブルスポット：M」と測光モード「スポット：標準」と「ＤＭＦ」（ダイレクトマニュアルフォーカス）の設定でＡＦもかなりの精度で合いますので大変気に入っております。

元画像とトリミングした画像をアップさせていただきますのでご参考になれば幸いです。

ＰＣの方は是非、元画像の「オリジナル画像（等倍）」で拡大してご覧になって見て下さい。

クチコミの方へも小鳥の画像が無いので他の画像を時々アップさせていただきたいと思います。

ワシの水浴び	ハシビロコウ	ペリカン
ドックラン	ドックラン2	流し撮り

α9、α9II、α7R4で主に動物を撮っています。
400ｍｍ　F2.8にしては軽いです、手持ちで十分いけます。
写りも申し分なし、解像度もあります。
200-600よりも安定した写りですが、その分値段も跳ね上がります。
特にDMF（ダイレクトマニュアルフォーカス）はありがたいです。

MTF局線の最外郭辺りの解像度はN,C社と比べ購入したが、プロカメラマンの方も画像解像度について述べているが、テレコンを付けてもその解像度に納得。とにかく軽くて山野での野鳥撮影には気に入っています。

航空祭にて　SS3200　F2.8　ISO100	最後の直線　SS4000　F2.8　ISO1250	1.4のテレコンを挟んでも良好

操作性
各種ボタン、スイッチ類の操作性に不満はありません。

表現力
非常に良いです。開放からすごい解像力です。F2.8でこの画を見てしまったら
もう100-400には戻れません（笑）
競走馬の筋肉、血管から、口ひげまでしっかり解像しています。
戦闘機は機体に書かれた小さな注意書きまで読み取れます。

100-400も所有しており、とてもいいですがここまで違うかと。
1.4、2.0のテレコンを使っても良好です。

ボケについては賛否あるようですが、私はあまり重要視しませんのでよいと感じています。

携帯性
3kgを切る重量、手前に考えられた重量バランスのおかげで手持ちでもスポーツ、戦闘機の撮影ができます。
三脚を使えない場所や手持ちで追いたい被写体をフレキシブルに捉えられます。
もちろんずっと構えているのはしんどいですが、手持ちで実用できるというのは革命的です。

ただし、大きさは現行他社の428と変わらないので、撮影に持ち出すのは大変です。

機能性
AFは速く正確で、正直ボディの方が追い付いていないと思うくらいです。
不規則な被写体を追うための手振れ補正、MODE3もα7R3、α9とも良好に機能していると感じます。
F2.8を活かしてシャッタースピードが上げられることもあり、100-400と比較するとかなりジャスピン率が上がりました。
まだ撮影枚数が少ないですがジャスピン率は体感で、α7R3は75％、α9は90％くらいです。

総合
買ってよかった。今まで100-400で感じていた不満はすべて解決したと言っても過言ではありません。
マイナスの点があるとしたら、価格が非常に高いことくらいです。

テストショット 400mm F2.8 SS1/4000 ISO100 α7R3	2倍テレコン テストショット 800mm F5.6 SS1/400 ISO100 α7R3	作例1 400mm F2.8
作例2 2倍テレコン 使用 800mm F5.6	作例3 400mm F2.8	作例4 2倍テレコン 使用 800mm F5.6

購入後 テストショットを行いましたのでレビューします

まず、トランクケースがカッコいい　シックな黒色で高級感があるケース。
キヤノンのFE400F2.8ISIIのケースに中は似ています。テレコンを2本同時に収納可能です。

表現力
描画性能ですが、大変鋭い。
特筆できるのは、2倍テレコンバータを使っても描写性能が落ちないという所。これは驚きました。
800mmF5.6を同時に所有している気持ちになります。
また、ボケがうるさい・汚いという意見もあったのですが、私にはとても美しいとろけるボケ味に惚れました。
私はCanonから移ってもボケ味に違和感はありません。

携帯性
ヨンニッパですから大きく悪いのですが、3キロの重さは素晴らしい。
Canon FE400F2.8ISIIからの乗換ですが、とても軽く感じる。リア側に重心が移っていることもあり、構えても安定します。

機能性
現在風景写真をメインにしているため、α7R3のボディを利用しています。
α7R3でのAF追従はまずまず。子供がダッシュで向かってくる様子を追従させてジャスピン率は6割程度です。
おそらくこれはα9であればまったく問題ないはずです。とてもα9が欲しくなりますね。次のモデルを楽しみにしています。
SONYレンズの特徴であるファンクションボタンが押しやすく、私は瞳AFにセットしています。
400mmでも、テレコン利用時の800mmでも瞳AFがしっかり働きます。

天気が安定せず、まだ1000枚程度しか撮影しておりませんが、とてもワクワクするレンズだという事は間違いありません。
このレンズを持ち出して、秋、そして冬の北海道への遠征が楽しみで仕方有りません。

予想通り、見た目はC社然のヨンニッパ。でもグーっと軽量に感じ、手持シューティング時のバランスも文句無です。AF動作は限りなく無音。最短撮影時もスッと合焦します。実売142万円と個人購入には躊躇する価格ですが、こうして多くの先行予約購入申込者が未だ手に出来ずにいる現状と、これから購入しようとすると6ヶ月は待つことになることを考えれば、あの日午前10時ジャストにクリックして良かったと思っています。何故か一緒に予約注文した専用差込み式円偏光フィルターは12月納品に延期された様子。兎に角昨日LensCoatを注文しましたので、到着次第この史上最強レンズとα9、テレコン2個でフォトグラフの限界に挑みます。