iceGUARD 6 iG60 195/65R15 91Q
- 進化した非対称パターンとプレミアム吸水ゴムにより、氷上性能が15%向上した乗用車用スタッドレスタイヤ。
- 基本コンセプトである「氷に効く」「永く効く」「燃費に効く」に加え、第4のベネフィットとして「ウェットに効く」を新たに追加。
- 折りを4段に重ねて剛性を高めた「クワトロピラミッドサイプ」を採用。立体形状のサイプが支え合うことでブロック剛性を向上させ、接地性を確保する。
iceGUARD 6 iG60 195/65R15 91QYOKOHAMA
最安価格(税込):¥12,157 (前週比:±0 ) 発売日:2017年 9月 1日
プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む
2019年4月1日 14:02 [1213094-1]
満足度 | 4 |
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走行性能 | 4 |
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乗り心地 | 4 |
グリップ性能 | 5 |
静粛性 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
2019年2月に開催された横浜ゴムの雪上試乗会にて最新のスタッドレスタイヤである「アイスガード6」を中心に体験することができました。
こう書くと「もう冬も終わろうとしているのにスタッドレスタイヤのレビューか!」と怒られてしまいそうですが、実は今回の試乗会では来シーズンの購入時には役立つ情報も含めての体験だったのではないか、とも思っています。
アイスガード6は2017年7月に発表されたスタッドレスタイヤですが正式名称は「アイスガード ロクジュウ」です。ただ流通を始め、我々も含めたユーザー間では「アイスガード シックス」の方が多く流通しているので横浜ゴムも「シックス」を愛称として認めています。
正直、スタッドレスタイヤの性能を体感するというのは非常に難しいと思います。特に日本という国土においては地域による気象状況の差は極めて大きく、ウインタースポーツをする方なら「場所によって雪質は大きく異なる」ことを肌で感じているはずです。ゆえにエリアごとにベストマッチしたスタッドレスタイヤを作ることは技術的はもちろん経営的にも極めて困難、つまりあらゆる場所でオールラウンド使える性能が求められます。
アイスガード6は新開発の「プレミアム吸水ゴム」を採用していますが、これは従来のカーボンを配合したゴムに転がり抵抗が低く、ウエット性能にも優れるシリカ(二酸化ケイ素)を適切に配合することで前モデルの「アイスガード5プラス」より氷上性能で約15%、Wet性能で約5%向上しているそうです。また従来からあるタイヤの非対称パターンも専用に新開発することでグリップ力を向上させているとのことです。
現地では勉強会が開催されましたが、前述したカーボンとシリカの関係性について興味深い内容でした。簡単に言ってしまえば油、つまりゴムと馴染むカーボンと高い親水性を持つシリカは反発しあう関係とのこと。この両者を適切に結合することが技術のキモとのことです。大学では化学を専攻しなかったので正直わからない部分は多かったのですが(化学式とかもはや忘れてしまっているので)、複合材料を密着性や強度などを向上させるシランカップリング剤等の使用で前述した性能を達成したとのこと。ここに到達するまでの開発は単なる数式の世界とは異なり、無限大の中から最適な答えを導き出すようなもの。その執念とも言える開発に思わず唸ってしまいました。
さて、理屈はどうあれ大事なのはその性能であることは言うまでもありません。今回、北海道旭川市にある同社の北海道タイヤテストセンター(TTCH)では通常では体験できない仕様も含めたメニューが用意されていました。
前述したようにスタッドレスタイヤの性能はコンパウンドを含めたゴムとトレッドなどの総合性能で決まってきます。
ゆえに最初は従来品である「アイスガード5プラス」とこの商品のゴムに「アイスガード6」のパターンをセットしたものを比較試乗してみました。つまりここではパターンの違いが走りにどう影響するかがわかるわけです。
この差はかなり明確で、距離も含めた制動感や旋回時のグリップ感の違いもしっかり出ています。
次に行ったのが「アイスガード6」と欧州向けのウインタータイヤ「V905」をスリックタイヤにして走るという内容です。正直「スリックだったら絶対停まれない。かなりヤバイな」という印象を持ちましたが横浜ゴムの開発者は「大丈夫だから安心してチャレンジしてほしい」とのこと。
そもそもパターン自体がありませんから素材の差が走りにどう影響するかを体感できるわけですが、こちらも明確な差が出てきます。最初の加速時のグリップの差はもちろん、ブレーキング時にそれなりの制動距離は発生しても「アイスガード6」の方がきちんと停止することができました。
つま前述した「プレミアム撥水ゴム」による効果が体感できたわけです。
当たり前のことですが、ゴムとパターンの相乗効果で雪道を安全かつ快適に走ることができるわけですが、アイスガード6はあえてそれぞれの部分の優位性を体感することで「1+1=2以上になる」ことが理解できました。
この他にも色々な体験が出来た中、興味深かったのがTTCH内に今年1月にできたばかりの「屋内氷盤試験場」で行われたテストでした。
アイスガード6の性能はテストコースで十分体感できましたが、今回特別に「新マイクロ給水バルーン(吸水材)」を3倍に増やした開発タイヤとの比較試乗ができたのですが、発進時からブレーキングまでさらに素晴らしい性能を味わうことができました。特にブレーキングの際の差は下の写真を見て貰えれば十分に理解できるはずです。
今回体験して感じたのはスタッドレスタイヤは常に進化しているということです。当たり前のことですが、アイスガード6の性能は確実に従来品を超えてしますし、さらに言えばここからは予想ですが、吸水材を増やすだけでもさらなる性能向上が見込めます。
最初に「シーズンが終わったのになぜ今?」ということを書きましたが、次のシーズンにもし今回のように吸水材を増量したアイスガードが発売されればさらに魅力は高まります。
その点でも次のシーズンにスタッドレスタイヤの購入を検討している人にはアイスガードというブランドを覚えておいて損はありません。
参考になった76人
「iceGUARD 6 iG60 195/65R15 91Q」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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店員が凄く親切丁寧やった良かった! | 5 | 2023年11月27日 17:57 |
5年落ち新品 | 4 | 2023年11月6日 14:38 |
このタイヤで十分満足。 | 4 | 2023年5月16日 16:21 |
いい、買物ができました | 5 | 2022年6月2日 00:01 |
冬を乗り越える分には及第点 | 4 | 2022年3月2日 23:58 |
価格も性能も納得 | 4 | 2022年2月4日 23:12 |
初めてのヨコハマ | 4 | 2021年12月21日 17:06 |
オススメはできません。 | 3 | 2021年12月12日 19:23 |
この効きが長く持続すれば御の字です。 | 5 | 2021年1月4日 22:12 |
YOKOHAMAに落ち着きました | 5 | 2020年12月25日 19:33 |
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