運動会に、野鳥に、風景に。α定番の高画質超望遠ズーム♪
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1.日向ぼっこ。(259mm, F5.6, α7RIII) |
2.望遠端もシャープなレンズです。(400mm, F5.6, α7RIII) |
3.逆光の写り、玉ボケ(400mm, F5.6, α7RIII) |
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4.APS-Cクロップ600mm相当(F5.6, 1/3200, ISO4000, α1) |
5.APS-Cクロップ600mm相当 (F5.6, 1/2000, ISO640, α1) |
6.望遠端は遠景でもシャープだと思います。(400mm, F5.6, α1) |
【操作性】
手前に幅広ズームリング、先端側にフォーカスリングで
いずれもゴム巻で指掛かりはよいです。ズームリングは
通常は不用意に動かないようTIGHTで、運動会などで
トラックの遠近端を短時間で繰り返しズームするような
場合はSMOOTH設定にしています。ズーミングにより
約8cm全長が伸びますが、バランスが悪くなるような
感じはありません。
手振れ補正OSSは常にONでAFは入れっぱなしです。
動体では通常リミッターで3m以遠に、風景などでは
FULLレンジで使っています。
フードは内面が植毛仕上げでロックスイッチがあり、
PLフィルター操作窓もあります。三脚座は取り外し
可能で、手持ち撮影メインなら外して軽くできます。
【表現力】
望遠端の遠景描写も含め、十分なシャープと感じます。
開放から安心して使える性能で、厳しい撮影条件でも
安心してシャッターやISO感度を優先して撮ることが
できます(開放からちょい絞りの必要性は感じません)。
シャープなのにボケもきれいです。
Lumix G9とライカDG100-400mmユーザーですが、
同じ被写体でα7RIIIと本レンズのAPS-Cクロップ
(600mm相当、で)と比較してみてこちらの方が
明らかにシャープでびっくりしました。換算800mm
相当の望遠の方がさすがに良い結果だろうと思って
いましたが。
https://review.kakaku.com/review/K0000846728/ReviewCD=1264131/
直接太陽を覗くようなフレーミングはしませんが、
逆光での撮影も特に問題はありません。
高画素機ならAPS-Cクロップの600mm相当でも
2000万画素前後あり、十分に使える写真が撮れます。
α7RIII、α1のJpegスタンダード撮って出しで、
ボディのレンズ補正はすべてON(オート)です。
(写真1〜6、一部APS-Cクロップ)
【携帯性】
最大径x長さ:93.9x205mm 重量は三脚座除いて
1395gです。望遠端がF5.6のフルサイズ400mm
ズームでは現在でもトップレベルの軽量コンパクト
さだと思います。すべて手持ちで使用しています。
将来GM2でさらに軽量化するかもしれませんが、
撮影機能とのバランスはとれていると思います。
【機能性】
ダイレクトドライブSSM&リニアモーターによる
インナーフォーカスのAFは非常に高速で、被写体
ロストからの復帰も十分に速く感じます。
α1の30コマ/秒のAF追従連写にも対応しており、
同じクラスの子供たちが300mトラックの縦長の
手前と奥を半周するのを光線具合が良いところで
APS-Cクロップ切替で実質100-600mmとして使い、
AFエリアスポットM+トラッキング、瞳AFオンで
ズームしつつ複数人が重なり走る間を縫って狙いの
被写体を0.5-0.7秒程度連写し、バチピンの中から
顔のたれ具合や地面からの足の蹴り、腕の振り具合を
みて最良のカットを選ぶ、という芸当が動体素人の
自分でも簡単にできます。(写真は割愛します。)
手振れ補正は自分基準(再生の初期拡大倍率での
確認で印刷文字のブレがないか)では400mmで
4段(1/25秒)は歩留まり良く、5段(1/13秒)
では1-2割にガタ落ち、中間ではその間ぐらいで、
補正段数はメーカー非公表ですが、4.5段?位かな
と感じます。(もともとひどい手ブレ体質?です。)
被写体ブレも考慮すると実際にそのような低速で
撮ることは稀であり、フレーミングも含め、十分に
自分の腕のなさはカバーされるOSSと感じます。
最短撮影距離が0.98m(最大撮影倍率0.35倍)と
短いため、AFリミッター(フル又は3m以遠)は
動体撮影では大変ありがたいです。
どんなに高速AFでも最短まで往復するとターゲット
がボケ過ぎてロストする可能性がありますので。
防塵防滴仕様のため小雨や砂塵の舞う運動場でも
安心感があります。
LA-EA5+AF500mm F8レフも使いますが手振れや
中心部のみでのAF補足、順光、逆光など、いろいろ
撮影上での工夫が要ります。
https://review.kakaku.com/review/10506511766/ReviewCD=1550045/
本レンズはそのような気遣いなく普通に使え高画質で
ボケの良い望遠写真が歩留まり良く楽しめます。
【総評】
望遠端400mmの遠景描写も素晴らしい、αの定番
といえる、高画質、高速AFの超望遠ズームです。
手振れ補正OSSの利きもよく、高速AFと相まって
本レンズの高画質の実用性を下支えしています。
α7RIIIの動体AF能力から主に風景や静物が主体で、
高画質なのになんとも出番が少ないレンズでしたが、
α1入手後は運動会に、野鳥撮影に活躍し、ようやく
その本領を発揮しています。α1のAPS-Cクロップ
(21M)による簡易テレコン的使用も気に入っており
α1を21M設定にしておくとあたかも100〜600mm
F4.5-5.6ズームかのように使えます。
レフ機時代はF5.6 ズームなどはファインダーが暗く
使う気も起りませんでしたが(失礼!)、EVFで
高感度も良くなったミラーレスならその欠点も感じず
望遠撮影を満喫できます。室内スポーツでなければ、
F2.8は必須ではなくなりました。
機種を選ばない超望遠ズームですが、高速AF機だと
よりその魅力を発揮できます。
満足度は5点です。