ボケの虜になりました
Pen-F,OM-1で使っています。25mmはフォクトレンダーF0.95も所有しています(オリンパス25/1.8は持っていません。)。当方は中判・フルサイズ・APS-C・M4/3を併用しており、これらとの比較も考慮しています。
【操作性】
絞りリングなし、ピントリングのみのシンプルな操作です。ピントリングはオリンパスProレンズ共通の心地よいトルク感が秀逸です。瞬時にマニュアルフォーカスに切り替えられるフォーカス・クラッチ機構が便利。
【表現力】
このレンズに価値を見いだせるか否かは、F1.2のボケと明るさをどう評価するかにかかっています。ボケの質に拘り「滲むようなボケ」をオリンパスはアピールしています。柔らかくなだらかなボケは、ボケないといわれるマイクロフォーサーズであることを忘れさます。ボケの量でいうとマイクロフォーサーズはフルサイズの半分ですが、このレンズの滲むボケは量より質でまろやかな表現を実現します。フォクトレンダーF0.95は中央部のみピントが合いそれ以外はヴェールがかかったような独特のボケ方(これはこれで味があって好きです)ですが、こちらのレンズは水彩画のような表現となります。言葉では説明が難しいので、是非試してみてください。
【携帯性】
マイクロフォーサーズのレンズでは大きいので評価4としましたが、苦になる大きさ・重さではありません。LマウントのSPro50mm/F1.4なんかは巨大ですからね・・・。とはいえ、富士フイルムAPS-CのF1.4レンズと比べると明らかにオリンパス1.2シリーズの方が大きいです。
【機能性】
オリンパス安定の防塵防滴ですので、レンズに対する信頼性は問題ありません。オートフォーカスの速度も速く、ピントを迷うことはありません。前述しましたがフォーカス・クラッチ機構が便利です。
【総評】
とにかくボケが美しい!レンズはガラスの塊のような心地よい重さで、デザインも最高。カメラにセットするだけで気分が上がります。少々値の張るレンズですが、それだけの価値はあると思います。