素晴らしい絵作り。重さ/大きさが気にならなければお勧め。
【操作性】単焦点なので操作はシンプルです。迷いう事はありません。スイッチ類はフラットなので少し操作しにくいかも。でも使用頻度も低い事もあり不満というほどではありません。ピントリングがEマウントツァイスならではのローレット加工です。他のレンズと違ってゴムの経年劣化を気にしなくて良い点、外観の良さをとても気に入っているものの、指輪をして操作する場合やカメラバッグへの収納時など塗装を削ってしまわないか少し気を遣う側面もあります。
【表現力】これまで使ってきたキヤノンのEFレンズ、Lレンズ、フジのXFレンズなどの50mm(相当)と比較し描写力は最も気に入っています。色乗りの良さ、立体感、ボケの雰囲気、切り取る空気感など本当に素晴らしいと思います。撮影から離れていると、単に撮影をしたくなるのではなく、このレンズで撮影したい、そういう気持ちにさせるレンズです。これ以上のレンズの表現力は僕には不要だと結論付けられる魅力を持ったレンズだと思っています。
【携帯性】表現力は素晴らしいのですが、携帯性は悪いです。重く太く長い。知らない方がみたらそれなりのズームレンズだと思うでしょう。僕はさりげなく撮影したいタイプですが、撮影の姿を大袈裟に見せてしまう外観です。またαR?の大型化したグリップで使うと指の第一関節が鏡筒に当たります。技術力でもっともっとコンパクトに、軽量化される事を期待してしまいます。
【機能性】特に不満はありません。単焦点レンズとして必要十分な機能を果たしてくれます。
【総評】画質、モノとしてのデザイン性の良さ、f1.4の明るさから、本気で撮影する、という状況において僕にとっては最高の機材です。重さ・大きさを厭わない方、ツァイスの絵作りに関心がある方にはお勧めできます。
ただ、大きさ・重さから個人的には持ち出すシーンが限定されます。特に最近はライトに撮影したいシーンが増え、出番が減ってしまい宝の持ち腐れのような気もしてしまいます。
CONTAXが好きだった僕としてはツァイスブランドに対する愛着もあるので同ブランドで小型化したプロダクトが出れば嬉しいのですが、最近の製品開発の流れからはそういった気配を感じられません。
SEL50F12GMが出たり小型のSEL35F14GMなど魅力的な機材が発売されていく中、ツアイスブランドレンズの行く末と、自分がいつまでこの素晴らしい絵を吐き出す重いレンズを使って撮影を楽しめるのか悩ましいところです。
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