条件を満たしていたのはこの1本だけだった
動画がメインでたまに写真も撮るというアマチュアです。
動画メインなのであまり参考にならないレビューになります。
ボディはα7RIII、SEL1224G、タムロンA036、135GMを主に使用しほとんどRONIN-Sで撮影しています。
少し前に50mm付近で明るいレンズが欲しかったのでEF50mmF1.4(USM)を試しましたが、NDフィルターの使い勝手が悪かったのでこのレンズを購入しました。
購入した理由は以下の3点です。
・ミラーレス専用であること。 これは描画優先という意味ではなくバックフォーカスが短いという意味です。
EF50mmF1.4(USM)だとSTCクリップセンサーNDで僅かですがケラレが出ました。
SEL1224Gで必須ですが、これにより一眼レフ用だとレンズ交換でセンサーNDも交換することになるので使い勝手が悪くなります。
・フォーカスリングがリニアタイプであること。
バイワイヤのAFレンズは最近の純正レンズ以外ではほとんどが可変速タイプになります。
電動フォローフォーカスでTILTAのNucleus Nanoを使用していますが、可変速タイプはエンドポイントが変化するので使い物になりません。
上記2点を満たす現実的な50mm付近のレンズはコシナのEマウント用かこのレンズしかありません。
・できればAFが使えること。
たまに猫を撮ったりするので瞳AFはすごく歩留まりがよくなります。
動画ではフォローフォーカスが使えるのでAFは必須ではありませんが、バイワイヤだとワンボタンでAFに出来るのは便利です。
これらの条件を満たすのはSEL50F14Zしか無いと思います。
コスト的にはこれから出る可能性が高いシグマがよかったのですが可変速なので見送りました。
描画はスチルで試写した人物写真では開放からバッチリ使えてボケの輪郭もキレイでした。
口径食でボケがレモン型になるので被写体によっては少し目立ちます。
解像度は135GMと比べると落ちますが、僅かに残った収差によってとても自然に見えます。
発色はデジタルだと微妙な表現になりますが、ツアイスらしい色彩コントラストが高めで濃厚な感じがしました。
これはSEL24F18Zでもそう感じました。
AFはやや遅く感じ少し音が聞こえます。 しかし静かな環境でなければ気にならないレベルです。
操作性は所有している他の純正レンズと比べて特に違いはないです。
昔の標準レンズとしての50mmと比べて非常に重くて高価ですが、動画でも使いやすくて満足度は高いです。
ただ、純正F1.8やサードパーティでもリニアフォーカスだったら購入していなかったと思います。
開封して3時間後に試写した動画です。
https://youtu.be/XputLwYkmcw
・撮影データ
ボディ:α7RIII 4k30p IBIS ON
レンズ:SEL50F14Z
撮影時の色温度:デイライト
PP10で撮影しRec709で編集、色調はそのままでLUTは使用していません。
トーンやコントラスト、彩度は少し調整してあります。
ISO125から500くらいでワープスタビやノイズリダクションは未使用です。