『デジタル向きの現代的なガウス』 SONY FE 50mm F1.8 SEL50F18F holorinさんのレビュー・評価

ウエストショット	ほぼ全身	ニーショット
バストショット	バストショット	後ボケ

【操作性】
基本的にＭＦを使わないので、特に問題になるようなことはありません。

【表現力】
５点はちょっと甘いですね。感覚的には４．５点ぐらいです。まあまあ無難な描写というイメージです。
中間画角までは、開放から解像感の高い描写をします。風景では周辺も含めＦ５．６まで絞れば、ほぼ完ぺきな描写です。
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000869547/SortID=20237721/

人物は、開放から解像感が高いので、ちょっと離れてウエストショットぐらいからがいいかもしれません。後ボケは一眼レフのガウスに多い、縁のあるボケに対して比較的素直です。

【携帯性】
軽く、悪くはありません。ボディが小さい分、一眼レフレンズと比べるとちょっと大きめです。

【機能性】
ファームアップでＡＦが速くなるということで期待しましたが、思ったほどではありません。基本、ＡＦ−Ｓで使っていますが、ＡＦでフォーカスを合わせに行くと、ちょっと通り過ぎてから戻ってピントを合わせます。絞り開放では、ピントはほとんど迷いませんが、絞ると結構迷います。ライブビューの設定効果反映をＯＦＦにすると開放で測距後に絞り込むので、ＡＦが迷いにくくなります。ＡＦ駆動音は確かにしますが、音質が高くなく低くなく、静かなところでなければそれほど気になりません。

【総評】
最初お店で触ったとき（ファームアップ前）、このＡＦはちょっと、と思ったのですが、いま（ファームアップ後）はまあこんなもんか、といった印象です。ファームアップでＡＦが少しでも速くなったのか、慣れたのかはちょっとわかりません。
描写は、非球面を使っているからだとは思いますが、開放から解像感が高めの現代的なガウスといった感じです。しかしガウスはガウスであり、またα７ＲＩＩなどの高画素数機で使うと、印象が変わってくるかもしれません。
価格が高いとは思いません。ＥＦ５０ｍｍＦ１．８ＳＴＭは初期型から光学系の基本設計が変わっていないのですから、いろいろな面で減価償却が済んでいる部分があると考えられますので、直接の比較はあまり意味がありません。
満足度は本当はＥＦ５０ｍｍＦ１．８ＳＴＭよりは高いけど、最高ではないということで４．５点ぐらいですが、おまけで５点です。